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2007年10月01日

「俳句鑑賞450番勝負」---中村裕

[books ]

「俳句鑑賞450番勝負」
著:中村裕 文春新書 581

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この本に収録されている17文字450編を読んでいると
鮮烈で鮮明なイメージが喚起される瞬間が多々あります。
それこそが俳句のスリリングなところ。
そうしたスリルを味わいながら
とかくあいまいだと言われる日本語で、これほどはっきりと物事を伝えられるということに驚くとともに、日本語に備わっている力について考えています。

俳句は限られた言葉でイメージを喚起させるわけですが、そのイメージの鮮明であることに我々は驚くのです。裏を返せば、日本語には鮮明なイメージを喚起する力があるのではということ。
論理的にはあいまいでありながらイメージ的には鮮明であること。
それも、たった17文字でというところが日本語の特異なところではないかと感じます。

日本で、映画という文化、漫画という文化が発達して独自の世界を持ったということも、鮮明なイメージを喚起する力を持った日本語という土壌を抜きには考えられないのではないかと、そんなことさえ考えてしまいます。

というわけで、日本語の持つ力に心震えるとともに
今は、俳句に親しむことで、自らの感覚を鮮明にしイメージを喚起させる言葉の力を鍛えてみたいと思っています。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年10月01日 09:45

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コメント

Furさんも俳句ファンだったんですか?

投稿者 u-och : 2007年10月02日 13:19

u-och さま
そうなんです、そうなんです。
落合さんもそうですよね。
今度、句会でもやりませう。

投稿者 fuRu : 2007年10月02日 13:52

なんだか最近俳句の話題に恵まれて(?)ます。
何しろ俳句は不案内で、超のつく有名な句しか知らないような体たらくですが、周りに影響されやすい私は、「今年の秋は俳句かも?」と思いはじめております。

ご紹介の本、面白そうなので本日購入いたしました。
今夜の睡眠導入剤にします。

P.S.
「テルミンmini」は何故かどこの書店でも見かけません。品切れ?
最悪アマゾン注文となりそうです。

投稿者 Kompf : 2007年10月03日 02:16

Kompfさま
この秋は俳句かな、と、思われている方は意外と多いのではないかなと。
この本は現代の俳句を集めていますので、それもまた新鮮な響きを助長していたのかもしれません。でも、現代句をこうしてまとめて読んでみると、ほんと、俳句というのは奥が深いなあと思いました。

P.S.
テルミンは「大人の科学シリーズ」をいつもおいている近所の本屋さんにもありませんでした。
明日は池袋巨大本やめぐりで何とか探して購入したいと思っています。

投稿者 fuRu : 2007年10月03日 02:50