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2007年12月06日

「椿三十郎」---森田芳光

[映画・ドラマ・舞台--movie/play ]

NHKの1時間半の番組でこの映画のメイキングをやっていました。
そのなかで、「腰元こいそ」の決めポーズ、
松山ケンイチの若侍の演技、そして、織田裕二の表情。
いくつかの気になるポイントが心に残り映画館に足を運んだというわけです。

「腰元こいそ」の決めポーズも良かった、最後にもう一度出てくるのはもっとよかった。
松山ケンイチは「デス・ノート」の「エル」役の印象が強すぎていたのですが、若侍の「若さ」を良く演じていたと思う。そして、織田裕二は期待以上のいい顔をしていました。

しかし、池袋、夜の5時50分の回。
12月1日の封切りから1週間も経っていないというのに
なんと、映画館はがらがらでした。

黒澤映画のリメイクということで多くの方が牽制しているのかもしれません。
シナリオをそのまま使うという挑戦もどこまで理解されているのか。
それにしても、あれほどテレビなどで取り上げられていて、こんなんですからね。
ちょっと、不思議な感じです。

映画は、欲を言えば、盛り上がりに欠けていますが
緊張感ではなく、全体を包み込む感じの進行は森田監督の狙いではないかと思います。
シナリオは黒澤映画そのままですが、カット割りやしぐさなどの演出はまったく違います。
その違いで、明らかに新しい映画を1本作っている森田監督という人はすごいなと思いました。
時代劇でありながら、まったく時代劇ではない、そういう仕上がり。
NHKの番組の中では「現代における若者たちのリーダーシップ」を描きたかったと言っていました。
織田裕二演じる椿三十郎のリーダーシップのあり方が、映画に登場する他の人たちのリーダーシップのあり方と、実に丁寧に描かれていて、やはり、さすがですね。

それにしても、このまま観客動員数が伸びなかったりするとどうなるのかな、なんて余計な心配をしている私なのでした。

椿三十郎公式HP


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年12月06日 15:40

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