« 中秋の名月 2008 | メイン | 「猫のあしあと」---町田康 »

2008年09月15日

MESSE in h-moll

[音楽--music ]

080915-h-moll-bach.jpg

MUSE_Houseの奥様は声楽家ですが
今年から「クールプリエール」という合唱団のヴォイストレーナーを務められていました。
その合唱団の定期演奏会にて
バッハのロ短調ミサ曲をやられる、それもソリストとして出演なさると聞いては
行かないわけにはゆきません。
というわけで、本日、浜離宮朝日ホールに行ってきました。

この曲はリヒターの有名な録音がありますし
たいていのガイドブックにはそのCDが紹介されています。
確かに、端正な演奏で凄みさえあるのですが、どうもピンと来ない。
なにか、大きな壁が私と音楽との間に立ちふさがっている感じがしていました。

もともと宗教曲ですから、その点で自分が音楽に入り込めないのかなとも思っていたのですが
でも、美しい旋律、見事な曲の構成、素晴らしい作品には違いないことは確かです。

今日の演奏も素晴らしかった。

もちろんソリストの歌唱も素晴らしかったのですが
合唱のアンサンブルも良かった。
弦の響き、管の響きともにすばらしかった。
頭蓋骨はびんびん響いていました。
素晴らしい演奏。

プログラムノートは合唱団の方が書かれていましたが
それを読むと
バッハは1宗教曲を超えた芸術作品としてこの曲を書いたのではないかと書かれていました。
ルター派かカトリックかという区別はこの曲の前には意味を成さないでしょう。
それほどスケールの大きな曲です。
曲の向こうから大バッハの大笑いが聴こえてきそう。

日本で、日本人の演奏による
バッハのミサ曲を一般の音楽ホールで聴くということ。

大バッハがきっとめざしていたであろう垣根を越えた大きな音楽の世界が
そこに垣間見えたのかもしれません。

ところで、MUSE_Houseの地下室は音楽の練習が出来るようにとつくりました。
今回の合唱団の方々のパート練習にも活躍してくれたようで
私の設計した部屋で練習を積んだ演奏を聴くことが出来るってなんて幸せなんだろうと思った次第であります。設計者冥利に尽きますね。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年09月15日 18:20

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://af-site.sub.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1670

コメント

本日は演奏会にご来場くださり本当にありがとうございました。
今回は指揮者の先生はじめ、共演者の方々に恵まれ、本当に幸せな気持ちで演奏することができ
演奏家冥利につきる2時間30分でした。古川さんも発見!しましたよ~!!!思い返してみれば
昨年、ホール下見がてら古部氏のオーボエを聴きにご一緒したのがはじまりでした。聴いてよし!
でしたが歌ってもよし!のサイコーのホールでした。サイコーのホールは発声も教えてくれます。
サイコーのうちの地下音楽室で練習した合唱団も、サイコーでしたでしょう?ほほほ・・・(笑)

投稿者 みゅうず : 2008年09月15日 22:44

みゅうずさま
本日は素晴らしい演奏をありがとうございました。
そうでしたか、見つかっていましたか。さすが冷静ですね。舞台慣れしているでしょうね。みゅうずさんの歌唱にはスケールの大きなもの、貫禄さえ感じましたよ。
私は、今回は二階席の袖から聴いてみたかったのですが意外とよかったですよ。
それにしても、合唱団の方々、良かった!
きっと指導者に恵まれたからですね。これは、冗談ではなく、ほんとにそう思いました。それから練習場所に恵まれたせいですね。(笑)また、演奏会などありましたらうかがわせていただきたいと思います。

投稿者 fuRu : 2008年09月15日 22:54