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2008年12月28日

yagen_House---寒風に吹かれて

[0805---yagen_House ]

土曜日は「yagen_House」の現場へ。
空気集熱式のパッシブソーラーシステム「そよ風」の部材が届きましたので
その取り付けに立ち会ってきました。
屋根の上は寒風吹きすさび、寒い寒い。
でも、太陽が当たっているところはとても暖かかったです。

さて、今回も「T.K.M._House」に引き続き
集熱屋根面にガラスをおかない環境創機のオリジナル方式として
「採熱板」を採用しています。

これが「採熱板」です。
集熱空気層に敷き並べます。

空気集熱式パッシブソーラーは太陽熱で室内の暖房効果を得たりお湯取りをしたりするものです。
太陽熱を利用するために屋根面を利用します。
簡単に言いますと、屋根面の集熱空気層を外気が通る時に太陽熱で暖められるという仕組みなのですが
屋根面が風を受けると冷やされて集熱空気の温度が一気に下がってしまいます。
その弱点を回避するために集熱面にガラスを載せるのが今までの定石でした。
しかし屋根の上にガラスを載せるというのは、落下したときのことなど考えると危険ですし、どうしてもビスで止めることになるので屋根に穴を開けるということになり、その点でも不安です。
「採熱板」は集熱効果を高めることでガラスなしでも全体的なロスの少ない効果を得ようと開発されたものです。これがうまくゆくと、ガラスを載せることの不安要素を一気に解決してくれます。

今のところ、概ね良い結果が出ているようです。
「yagen_House」でも良い結果が期待できると思います。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年12月28日 19:00

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コメント

 我が家の炎天下での集熱システム作業と、寒風吹きすさぶ中での作業、同じようになかなか辛いものがありますね。でも、完成を目指しての作業はいいものですね。
 いいものができたんですね~。我が家の時は、いよいよ強化ガラスを乗せてもらえる業者を探すのに苦労して、結局職場で取り引きのあるガラス屋さんにお願いしたのでした。あの狭い現場で大きな強化ガラスを上げるのはハラハラものでした…。それを思うと、本当に良いものが! 今からは変えられないけれども…。
 ところで、ガラスの集熱面でも風の影響が大きいというデータを一つ。
 かなり強い北風が吹いた26日の我が家の最高棟温度は38度。当然、集熱時間もかなり短くなりました。風のおさまった28日の最高棟温度は52度。その差は14度もあり、集熱時間も2時間近く違います。集熱面の小さい我が家では、夕方以降に大きな差がでますね。
 
 先日のマービンドアのロック不調、自分でロックピンをバラしたら、ロックノブの裏の挟み金具が開いてしまったのが原因でした。プライヤーできつく締め込み、再度調整をして穴の位置も削って組み込んだら、スムースに動くように…。安心して年の瀬を迎えられます。
 FURUさんも良い年をお迎えください。

投稿者 H.Suzuki. : 2008年12月29日 00:40

H.Suzuki. さま
この採熱板はたしかに集熱効果があがります。
また、そよ風では夏の排熱を屋根の上だけですませてしまうので
集熱効果があがって集熱経路がオーバーヒートしてしまうことによるリスクも減りました。
ただし、風に吹かれた場合の放熱によるロスがどのくらいあるのか、まだまだデータが足りないというところでもあります。ただ、そうしたことがあってもガラスを屋根に載せるリスクが回避できることの価値の方位が大きいと考えています。

追伸
マービンのドアの件ですが解決して良かったですね。
年の瀬に鍵が壊れているというのはいささか心配でありましたので良かったです。
H.Suzuki. さまも良いお年をお迎え下さいませ。

投稿者 fuRu : 2008年12月29日 11:26