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2009年11月16日

CASBEE評価員

[a-家づくりについて---house_making ]

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もうずいぶん前の話になりますが、5月14日に行われたCASBEE評価員の講習会と、7月1日の評価員の試験を受けてきました。試験は合格。CASBEE評価員としての登録をしました。
CASBEEというのは「建築物総合環境性能評価システム」。英語表記で「Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiencv」となり、その頭文字をとって「CASBEE(キャスビー)」といわれています。
一言で言うと、建築行為(作る・使う)で地球環境にどのようなダメージ(負荷)をあたえるのかを総合的に評価する方法です。
評価方法は、環境品質(Q)と環境負荷(L)として、環境効率をQ/Lとして評価します。

環境品質とは、生活における快適性・安全性の評価(Q1)と、長く使い続けるための工夫(Q2)、街並みや周辺環境を豊かにする試みが為されている(Q3)という大項目で評価し、その建物が環境に貢献している度合いを数値化します。
環境負荷とは、エネルギー・水などの資源をどのくらい使うか(L1)、その建物を造る時に資源を大切にしているか(L2)、地球・地域などに配慮しているか(L3)という大項目で評価し、その建物が環境にあたえている負荷を数値化します。
環境品質で環境への貢献度を測り、環境負荷で環境へのダメージ度を計って、その割合で評価するのです。

この評価が優れているのは、いくら性能がよい建物を造っても、その建物を造るために環境に多くのダメージがあたえられるならば本末転倒であるわけで、そういう点で建物と環境の関係から実際的な貢献度を総合的に評価している点です。

昨日の記事に書いたホームインスペクターは中古住宅を積極的に評価するためのシステムですが、実はCASBEEでも中古住宅を評価する指標がさだめられています。

ホームインスペクターとしての所見と、CASBEEによる環境評価、そしてもう一つは耐震診断による構造安全性についての評価が加わり、中古住宅もより客観的な評価がされる時代がもう来ているといっても良いと思います。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2009年11月16日 10:25

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