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初代「GR Digital」が発売された2005年の10月から4年経った2009年8月に発売された三代目。なんといってもレンズの開放f値が1.9ということに驚きました。コンパクトデジカメが今までありえなかった明るさを手にしたのです。手ブレ補正なんて機能はありません。レンズの明るさが手ぶれに対するRicohの回答ということでしょう。

広角寄りの単焦点レンズ。ズームの倍率競争からも遠く離れ、これだけのコンパクトさの中に端正な描写力を実現することに力を注いでいます。もちろん、Ricohお得意の接写にも優れた性能を発揮します。機能はいたってシンプル。カメラであることの必要十分なものを備え、純粋に描写力で勝負する、そのストレートさに惚れ込むひとが多いのもよく理解できるところです。

最後の最後では愛用のデジタル一眼K200Dにかなわないところはありますが、それでも、これだけの描写力とコンパクトさを兼ね備えていますから、いつでもカバンに入れておくにはもってこいのカメラだと思います。

◯リコー・GRデジタルシリーズ（wikipedia）