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2011年01月31日

jazz of two cities---Warne Marsh

[ジャズ--jazz ]

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jazz of two cities---Warne Marsh
1956年10月録音
amazon

Jazzを聞く楽しみは、Jazzについて語り合うことにつきると思います。世に名盤と言われるものをひと通り聞いていると、その話題だけで見知らぬ人とも何時間でもJazz談義ができるのが、Jazzを聞く楽しみではないでしょうか。

このCDは、実質的なウォーン・マーシュの初リーダー作品。ウォーン・マーシュといえばリー・コニッツとの双頭コンボで吹き込んだ「Lee Konitz With Warne Marsh」が有名ですね。
また、同じくコニッツといっしょにビル・エバンスと共演した「CROSSCURRENTS」もよく知られた演奏です。
ただ、それ以外では、というと実に地味な立ち位置で、ジャズフアン多しといえども限られた人が注目するテナーサックス奏者になってしまいます。
でも、本国アメリカでの評価はかなりのもので残された録音の数は数え切れないほど。ですから、わたしのようにウォーン・マーシュのCDを集めている人にとっては、アイテムはいっぱいあるのに入手困難なものばかり、ということになってしまいます。
当然、ここでご紹介する初リーダアルバムもいままでは入手不可能だったもの。それが、なんと税込999円という破格のディスカウントで店頭に並んでいるのを見て、ちょっと感激してしまったのでした。
というわけで、レコードの内容ですがTed Brownとのダブルテナーの快演。レニー・トリスターノ門下生だけあって、いわゆる東海岸のハードバップの同時期のレコードと比べると実に新鮮な演奏が詰まっています。
とはいえ、ウォーン・マーシュについて語り合える人は数少なく、たぶん私の周りにもいるようないないような。とすると、冒頭で書いたJazzを聞く楽しみがこのCDにはないのではないか、という人もいるかも知れませんが、それはまた別の話で、良いモノは良いわけで、いつかその良さについて語り合える人を、こういう渋いCDを聴きながら待っていたりするのです。


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投稿者 furukawa_yasushi : 2011年01月31日 11:25

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