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2011年05月17日

ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」

[報道・TV--topics ]

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日曜日。杉並の家づくりの会の講座を終えて反省会を済ませ家に帰ったときにはこの番組の放映は既に終わっていました。もちろん、番組表で気になっていたので録画しておいたからいつでも見ることが出来ます。
私は、反省会で飲み過ぎてしまい家に帰ってもお酒が残っている感じでしたので、少し酔をさまそうと何気なく録画しておいたこの番組を見始めました。ほんの冒頭だけを見るつもりで再生ボタンを押したのです。
強烈な眠気が襲ってきながらも、番組が進むに連れて私の目はどんどん冴えてゆきました。
言葉を無くしたのは、放射線の量が計測器の針が振り切れるほどなのに、そこ風景はのどかな里山の風景だったことです。
生物というのは、身の危険を察知するために五感を研ぎ澄ませて生きています。人間とて同じこと。それが、無味無臭でさらには見えない放射能は、そこに危険があることを私たちはちっとも感じることが出来ません。番組の中でも、安全だと思って避難生活をしていた公民館周辺の放射線値が非常に高く、それを知らされていなかった人々は怒り、その場を後にする姿が紹介されていました。

わたしは、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を思い出しながらこの番組を見ていました。「沈黙の春」で描かれている風景。それは、科学汚染物質で生物の芽生えと息吹が途絶えた春の風景です。まさに、東北には春が訪れようとしている。田畦にはフキノトウが芽を出した。
放射能の恐ろしさ。私たちにはあまりにも知らないことが多すぎる。この恐ろしさを思い描くことができたら、安易に原子力発電を擁護する気にはなれないと思います。このような番組を放映したNHKにも敬意を評したいと思います。

ネットワークでつくる放射能汚染地図(aki's STOCKTAKING)

「地図学」のテーマ ―汚染地図 感染地図(Collegio)


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2011年05月17日 08:30

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コメント

再放送決定だそうです。NHKらしい番組でしたね。犬の場面は本当に泣けました(T_T)電力会社がスポンサーの民放では難しいのかしら。

投稿者 あずき : 2011年05月18日 08:09

あずきさま
こちらでも、コメントを頂きありがとうございます。
mixiでも書きましたが、犬が追っかけてくる姿は切ないですね。ほんとうに、あってはならないことだと思います。

投稿者 fuRu : 2011年05月18日 10:03