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2011年10月16日

自分で塗ってみよう!左官壁編

[a-家づくりについて---house_making ,d-ハーフビルド---half_build ]

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土曜日は家づくり学校の2年生コースで左官塗体験をやってきました。私は主催者側ではありますが、今回は受講生に混じっての参加ということで、午後の時間を楽しませていただいたのです。

建築の世界というのは、自分でやってみないとわからないことが多いものです。特に左官という仕事は、泥の塊を様々な表情に変化させる、職人のなにやら不思議な魔法のような手仕事であり、これは自分でやってみて、そのうえで左官職人の手の動きを見せていただくことで、その不思議さをより深く体験できるわけです。その不思議体験こそが左官の奥深い世界の入口なのだと思います。

家づくり学校長、泉幸甫さんの案内で、富澤建材さんの場所をお借りして、講師陣には、忍者左官こと小沼充さん、久住さんのお弟子さんである植田俊彦さんという、いまの左官の世界を引っ張っておられるお二人をお迎えするという、なんとも豪華で贅沢な左官教室となりました。

拙著「住宅工事現場写真帖」でも書きましたが、左官壁を平滑に仕上げることはアマチュアには至難の業です、というかほとんど無理です。左官の仕上がりには手の癖が出てしまいますから、その癖をコントロール出来ないと平滑な仕上がりは出来ません。年期の必要な技なのです。ですから、アマチュアが自分で左官壁を仕上げようとするときには、その癖を受け入れる必要があります。

今回の体験は、のりを使わない土壁と、本漆喰の二種類の左官材料を塗ることが出きましたが、やはりみんな平滑にし上げることがこれほど難しいのかと思い知ったようです。できそうだけれども実は難しい、という発見は、物づくりに関わる者にとって、とてもとてもたいせつな経験なのだと思います。

その後の懇親会を含めて、ほんとうに楽しく有意義で素敵な時間を過ごすことが出来ました。小沼さん、植田さん、本当にありがとうございました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2011年10月16日 20:00

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