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2014年12月22日

warashibe_nursery—流通材を使う

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ,レポート---report ]

わらしべの里プロジェクトは子どもたちの木の家を作るプロジェクトです。
埼玉県でつくるのでできるだけ埼玉県の木で作りたいと思っています。

ただし、大きな空間を作る必要がありますから、長さが4m程度の流通材だけでは作ることが出来ません。
流通材でない材料を調達するには、森にいって必要な丸太を選んで伐採するところからスタートすることになります。

もちろん、今回も森に行って木を切ってこなくてはならないことにはなるのですが、それでも、できるだけ流通材で作れないかと考えています。

それは何故かと言うと、今の社会では流通を抜きにしてすべてのことは考えられないからです。木の建物だけ特別扱いする風潮も有りますが、できるだけ普通に作ることができたら良いと僕は考えます。

その時に、屋根を支える骨組みが重要です。木材を使う料も多いですし、長さも4mでは足りないからです。
そんな話を構造設計を願いしている方と打ち合わせしている時に、住宅用の流通材にある「通し柱」が使えないかと思いました。「通し柱」ならば5mや6mといった長い材として流通しています。
さっそく構造設計の方に聞くと45cmピッチで入れれば四寸角でも大丈夫とのこと。これはいいかもしれない。

今度は材木屋さんに聞いてみます。はたして、埼玉もしくは関東圏で四寸の通し柱を何百本と確保することは出来るのか?

最初は、無理との回答。なぜならば、関東では、今は殆ど通し柱を作っていない。つまり、素材生産の段階、森から丸太を切り出す段階で長い丸太を切り出すことはとても少ないために、大量の通し柱の確保は難しだろうということなのです。

それでもと思い、いろいろな方に相談していると静岡には通し柱に強い製材所があるという情報が入ってきました。
通し柱をそれなりの数、生産しているそうですので、できるだけ流通材で作るというコンセプトを諦めずにすみそうです。

わらしべの里プロジェクトは、素材の手配から考えてゆきます。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2014年12月22日 13:53