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2004年09月21日

COLTRANE The Complete 1961 VillageVangure Recordings

[ジャズ--jazz ,音楽--music ]

Jazzに詳しくなくても、John Coltraneの名前を知らない人はいない。
このボックスセットは1961年11月にNewYorkのJazzClub VillageVanguardで行われたライブの様子を伝えてくれる。

COLTRANE The Complete 1961 VillageVangure Recordings

1961年はColtraneにとってどういう年だったか。
1959年4月と5月「Giant Steps」録音
1960年10月「My Favorite Things」録音
そして
1962年6月と9月 黄金のカルテットによる「COLTRANE」をimpulseに録音。
こうしてみると、
1961年のColtraneは急速な勢いでその世界を拡大していったまさにその渦中にあった。
このVillageVanguardでのライブもその勢いが伝わってくる快演となっている。

もともとは
「Live At The VillageVanguard」
「Impressions」の2枚のレコードで出ていたライブだったが
その後、出るわ出るわで、2枚組みのレコードが2セット。
そして、次に日付ごとに整理されて演奏順に並べられたCDのセットがでた。


Live At VillageVanguared


IMPRESSIONS

実は高校生の時に「Live At The VillageVanguard」を手にして
その魅力にはまっていた僕は
大学生になってからアルバイト代をつぎ込んでアナログ盤をそろえた。
今でもそのアナログ盤は家にあるが
世の中はCDの時代になって、
「Live At VillageVanguared」だけはと思いCDを購入。
そしたら、こんどは日付順に整理されたCDセットがでたのでそれをそろえた。
その後少し時間が経ってから、未発表も含めたこのボックスが店頭にならんだ。
こうなると、お得意さん、常連客の感覚でこのボックスも手にした。
というわけで、曲によっては四回くらい同じものを買っていることになる。

こういうバカがいるから何度も出るのだだろうけれども
僕みたいなバカが少なくないわけで、そういうのも悪い感じはしない。
ちなみに、これほど何度も姿形を変えて世のなかに出た演奏というのも
なかなかないのではないだろうか。
とくにLP時代になってからの演奏としては、僕はこれくらいしか知らない。

というわけで、時々手に取って聞いてしまう一枚。
聞き込むといろいろなことが見えてくる。
共演のエリックドルフィに嫉妬して、ドルフィのソロがよく出来ている演奏を意識的にレコードにする段階ではずしたコルトレーンというのも、業が強い感じがして感慨深い。

コルトレーンはその後
黄金のカルテットを経て、アセンション
そしてシーツオブサウンドという独自の世界へと進んでゆくのだが
この頃のコルトレーンの方が人間味があって良いなあと思うことも多い。

投稿者 yasushi_furukawa : 2004年09月21日 12:07

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» Jhon Coltraine『Live At The Village Vanguard』 from kumac's Jazz
 ジョン・コルトレーンのインパルス移籍後の初ライブアルバムがこの『ライブ・アット・ヴィレッジ・バンガード』である。自己の表現方法を追求し、なおかつバンド音楽性を... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月30日 07:12

コメント

>John Coltraneの名前を知らない人はいない。
ん〜そうとも、思えないけどね。
西城秀樹に「至上の愛」という唄がありますよね。
たぶん過激な Coltraneのフアンは西城秀樹を見つけたらぶん殴っていただろうね。とーぜん、西城秀樹も、秀樹のフアンも知らないでしょう、Coltraneの「至上の愛」なんて。今はどうか知らないけれど、その時はね。
Coltraneは死んでカリスマに、ジャズファンのアンタッチャブル的な存在ですね。
僕も通過儀礼のように、フレーズで耳にタコができるほどColtraneにどっぷり浸かる時代がありましたね。
このレコードはColtraneが一番充実していた時代の記録ですね。亡くなる一年前のLive at the Village Vanguard Again!はメンバーも替わりアリス・コルトレーンが入って、よりスピリチャルな傾向を強めて、賛否両論ですね。

投稿者 iGa : 2004年09月22日 11:55

iGaさん、どうも。
iGaさんもコルトレーン、書いてますね。
http://madconnection.uohp.com/mt/archives/000398.html
iGaさんも、たぶん、僕の世代に近いから
あのカリスマ性に巻き込まれた時代をくぐってきたわけではない、だからこそ、ちょっと距離を置いて聞ける、そういうことありませんか?
それと、スピリチュアルなコルトレーンだと、僕の場合にはラシッド・アリとデュオやっているやつ。あれですね。

投稿者 古川泰司 : 2004年09月23日 19:12

旧”面白い音楽は”にTBを頂きました。ありがとうございます。

私は生来のアマノジャクの為か、”誰でも知っている”トレーンよりはドルフィーでした。

トレーンは何故かAGAINの方を持っています。あれも凄い演奏だと思います。

是非最新のジャズもお聞きください。昨夜もLady Janeで非常にいい演奏を聞きました。仲間内3名を含めて、4名の客です。寂しい限りです。翠川敬基さんと下北からの帰りに話したのですが、彼は非常に燃えています。30年以上チェロ一筋で凄い人です。

投稿者 maida01 : 2004年12月13日 13:14

 maida01さん こんにちは
exciteから引っ越しされていたんですね。
とりあえず両方にリンクさせていただいていますが
様子を見て「旧」のほうは消しておきます。
僕は学生時代は銀銀のフリージャズフアンでした。
よく行っていたのは吉祥寺の曼荼羅ですが
友人が近藤俊則のフアンでして、いっしょによく聞きに行きました。
最近はライブからもずいぶんと離れてしまっています。

投稿者 fuRu : 2004年12月13日 13:55

こんばんは。
jinです。
トラバありがとうございます。
ビレッジバンガードのボックス良いですね。
でも個別に買っちゃってるので手が出せません。つらい。

投稿者 jin : 2004年12月14日 02:05

jinさん こんにちは
僕の家では日付別になったCDのセット(美品)が
セカンドハンド待ちで積まれています。
これはちょっと寂しい風景ですね。
レコードは売りませんけれど。

投稿者 fuRu : 2004年12月14日 10:50

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