« ヒサカキ 雄花 | メイン | 「沖縄の神さまから贈られた言葉」--照屋林助 »
2005年04月09日
JESSE VAN RULLER TRIO
4月8日、BLUE NOTE 東京(夜の部)にてJESSE VAN RULLER TRIOの演奏を聴いた。
ジャズのライブはひさしぶりだ。海外からのアーティストとなると、原宿の今はなきキーストンコーナーにてマヌディバンコを聴いたのが何年前だろう。それが最近。(でも、マヌディバンコはジャズなのかな?)
今回は、というわけで、ジャズの生演奏は久しぶりだし、知人からのお誘いもあったので行ってみようと思った。
まあ、ちらしに「ジム・ホールも絶賛」なんてキャッチコピーがあったから行く気になったというのが正直なところかな。
ジャズのライブは当たりはずれがあるから最初からあまり期待しないでゆくのが良い。
しかし、今回は良かった。
何の予備知識もなしに行ったのだけれども、まだ若いのだろうか?年齢も知らないのだがテクニックはすごい。
でも、技におぼれるのでもなく演奏の緩急が自由自在。
こういったところは、今をときめくブラッド・メルドー(Brad Mehldau)に通じるものがある。
演奏をしばらく聴いてそんなことを感じた。
彼らにとっては、ジャズであるとかないとか、フォービートだとかエイトビートだとか、そんなことは関係ない。そして、ジェシのギターはある時はエグベルトジスモンティのように聞こえる。不思議な世界。
しかし、終盤に演奏した「Detour Ahead」を聴き終わった僕の瞼は熱かった。
そのイメージはあきらかにビルエヴァンスのワルツフォーデビーに収録されている同曲を連想させたからだ。ジャズの懐は深い。
JESSE VAN RULLER TRIO
・Jesse van Ruller-----------guitar
・FRans van der Hoeven--bass
・Martijn Vink-----------------drums
投稿者 yasushi_furukawa : 2005年04月09日 01:23
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://af-site.sub.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/450
このリストは、次のエントリーを参照しています: JESSE VAN RULLER TRIO:
» 風の心地よい日に、JESSE VAN RULLER TRIO from SoulkissJP@Blog
日曜日の東京は風が心地よく、目覚めの良い一日でした。
こんな日にはジェシ・ヴァン・ルーラーのアルバムが良いですねぇ。「EUROPEAN QUINTET」をジャ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年08月22日 01:38
コメント
このエントリーを見過ごしていたとは…!
うらやましいかぎりです、生演奏をご覧になったのですね。
早くライブ盤を入手しなければ。
投稿者 栗田伸一 : 2005年05月06日 23:04
ライブは良かったですよ。
記事にも書いたように「Detour Ahead」のくだりでは
感涙してしまいました。
ライブレコードも聴きましたが
生の方が音が太くてたくましい感じで
CDの方が音が細いと感じました。
彼が契約した「55レコード」は五野(いつの)さんという方がやっている日本の会社で
今回の来日も彼が呼んだようです。というわけで、ますます日本に来る機会が多くのなるのではないでしょうか。次回はぜひ生を聴いてみてください。
投稿者 fuRu : 2005年05月06日 23:13
初めまして、masと申します。
JESSE VAN RULLERで検索していましたら、記事を確認しましたのでTBさせて頂きました。
「EUROPEAN QUINTET」をジャケ買いしてからのファンです。初来日のSTB139ライブにも行きました。のびのび演奏している姿が格好良かった記憶があります。
投稿者 mas : 2005年08月22日 01:19
masさん コメントとTBありがとうございます。
ジェシはテクニックにおぼれることなく
緩急の変化やトーンの変化を巧みにつけて演奏を豊かなものにしていますよね。
これからもよろしくお願いします。
投稿者 fuRu : 2005年08月22日 11:16