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2004年12月17日

「地球のはぐれ方」---東京するめクラブ

[books ]

「地球のはぐれ方」
著:東京するめクラブ(村上春樹、都築響一、吉本由美)
出版:文藝春秋社 定価:2100円(税込み)
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村上春樹と都築響一ということで購入。
こういう肩の力の抜けた本もたまには良いでしょう。

村上春樹は、いつかのインタビューで、堅い小説を書きながら、合間に気楽なエッセイを書くことが大切だ、なんてことを確か言っていたと思うんだけれども、この本に納められてる村上春樹の文章は、さまざまな文体で書かれていて、そのにぎやかさに興味が湧いたのでした。文体で遊んでいる、とでもいうのかな。そういえば、「またたびあびたたま」という変なのもありましたね。読み方によっては、それに近いものとしても読めます。面白い。

アフターダーク」のエントリーに、最近もらったコメントを読んでいて
村上春樹の文体の変化について考えたのだけれども
それは、自然体から技巧派へというふうに考えられるかなと思いました。
だた、村上春樹の場合にはテクニックというものは、伝えたいものを伝えるためのもの。見せびらかしやひけらかしは、けっしてやらないので、単に技巧派と呼んでしまうことは間違いなんだとも思いますが。

そして、都築響一。
この機会に、ずーっとむかしに買った「TOKYO STYLE」を、ぱらぱらと見返していてその視点の斬新さを再び思い知らされました。住む力、とか住みこなす力がそこには満ちあふれています。まあ、それだけでも感動物でした。

それで都築さんに関しては、この「地球のはぐれ方」の後書きです。
「幸せの敷居」というサブタイトルがついている。
ちょっと引用します。

つまらなく見える町を、なんとかおもしろがろうとする努力。つまらなく見える人生を、なんとかおもしろがろうとする努力。このふたつには、たぶんほとんどちがいがない。この本をまともなガイドブックだと思う読者はいないだろうが、村上隊長以下三人の中年トリオが、ときには爆笑、ときには憮然としながら日本と世界の片隅をうろついたのは、なにも熱海や江ノ島を「次の夏休みにはぜひ」とお勧めするためなのではなくて、「幸せの敷居を低くするのが、人生をハッピーに生きるコツなのかも」と提案してみたかっただけだということを、薄々でも感じてくれたら、すごくうれしい。

幸せって、僕らのそばのその足元のあたりにあるのかもしれません、と都築さんはおっしゃっておられるわけですね。良い言葉だと思いました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2004年12月17日 00:00

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» スローライフ雑誌 Arne(アルネ) from たまプラ LIFE
久々にスローライフ雑誌の話を。 以前から渋谷のブックファーストの1階あたりで平積みされていて気にはなっていたこの雑誌。アルネ。 イラストレーターの大橋歩さんが企画・編集・取材・写真撮影まで手がけられている、正真正銘「大橋歩」さんプロデュースのスロ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年12月28日 17:32

コメント

「東京するめクラブ」という奇妙なタイトルにひかれてクリック。
あれ。この絵は安西水丸さん??
もしかして。。
春樹さんの本だーー(^^)
春樹さんの難解でメタファたっぷりの小説も大好きですが、この本のようなゆるーい本も大好きです。ぜひ、探して読んでみます。
春樹さんつながりでもうひとつ。
フルカワさんは最新の「arne」読みました?

投稿者 sunneko11 : 2004年12月17日 12:59

最新号の「arne」はまだ読んでいませんが
きっと下階の事務所にはあるに違いなく探ってみます。
大橋歩さんつながりですね。
「村上ラヂオ」はもちろん読んでいますよ。

投稿者 fuRu : 2004年12月17日 14:12

「arne」最新号、読みました。
なんと、大橋歩さんが
村上春樹さんのご自宅を訪問している記事が
10頁にわたって載っているではありませんか。
プライベートなことをおよそ外に向けて表さない事で有名な
村上春樹さんを思うと、ちょっとびっくりです。
村上フアンの方々、本屋にいそいでください。

「アルネ-10」
発行:株式会社イオグラフィック

投稿者 fuRu : 2004年12月21日 12:01

フルカワさん、こんばんは。
アルネ、読まれたんですね(^^)
春樹さんの自宅を公開ということをどこかのBlogで知って、急いで買いました。
素敵なお家でしたよね。アルネは大切な宝物になりました。
「地球のはぐれ方」のエントリーなんですが、春樹さんつながりでTBさせていただいたことをお許しくださいませ。

投稿者 sunneko11 : 2004年12月28日 17:37

sunneko11さん こんにちは
アルネの記事にはびっくりですね。
こちらからもTBさせていただきました。
村上春樹ですが
年明けに新しいのが出るようですね。
「ふしぎな図書館」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062127393/ref=pd_ecc_rvi_1/250-7198195-9055406

投稿者 fuRu : 2004年12月28日 18:07

フルカワさん、春樹さん情報早いですね!
「ふしぎな図書館」。
絵本でしょうか。図書館というと「世界の終わりと・・・」を思い出します。
来年早々、楽しみが増えました。
春樹さん情報ありがとうございました

投稿者 sunneko11 : 2004年12月28日 18:22

たしかに図書館というと「世界の終わりと・・」ですね。
夢読み・・・、かあ。また読みたくなりましたね。あの世界。
今回の本は佐々木マキさんが絵を描いておられるから
絵本タイプなのでしょうね。
前にもそういうのがありましたね。
僕も楽しみに新年の発売日を待ちます。

投稿者 fuRu : 2004年12月28日 18:48

カキコさんきゅうでした。

今日1/12日は村上春樹さん(と、うちのPet君)の誕生日なんです〜♪

投稿者 Tomotubby : 2005年01月12日 23:54

Tomotubby さん こんにちは
村上ファンをブログで探すのが定期的な行動になっている
af_blogのfuRuです。
そうでしたか、Tomotubby さんのブログを発見してコメントさせていただいた昨日が村上さんの誕生日だったんですね。僕は村上ファンですが誕生日は知りませんでした。それにしても、偶然というのは面白いものです、って。そこまで大げさなものでもないですね。

投稿者 fuRu : 2005年01月13日 10:25