« 夜桜@明日館 | メイン | 満開の桜の木の下で »

2007年04月01日

花曇り@第五回アースダイビング大会

[建築--architecture ,風景--landscape,cityscape ]

3月31日。昨日です。
第五回アースダイビング大会に参加してまいりました。
今回は、方南町から善福寺川にそって歩きながら
前川国男による設計の阿佐ヶ谷住宅まで足を伸ばそうという企画です。
企画されたiGaさんことMADCONECTIONの五十嵐進さんの手になる
A4サイズ17枚による詳細なパンフレットには今回の企画意図がわかりやすく解説されておりました。
いつもながらのそつのないお仕事に感謝と感激であります。
(仕事はこうでありたいですね。)

というわけで、心配された雨も降らず
花曇りの中アースダイビング大会は無事執りおこなわれたのであります。

今回のテーマは
「善福寺川と阿佐ヶ谷住宅の50年を探る」ですが
サブテーマーその1として、善福寺川で遊び育ったkawaさんの50年を振り返るというテーマがありました。(!?)
これについては、iGaさんがkawaさんの写真を紹介しておられる記事を参照してください。

善福寺川今昔(MADCONNECTION)

というわけで、当時と同じ場所で撮影会。
三人のうち妹さんと近所のお友達は代役です。

まあ、そんなこんな、桜もたっぷりと楽しんで
阿佐ヶ谷住宅に到着。
阿佐ヶ谷住宅の一つが「TOTAN GALLERY」となっています。

この写真は、今回、初めてお会いできました
関西から参加のわきたさんお勧めのポジションから
ギャラリーの入っている棟を全景で撮ったものです。

ギャラリーの入り口にある看板、というかサインも良いですね。

この日は、1階の床を上げて部屋の真ん中にバナナがぶら下がっているというインスタレーションの作品でした。
次の写真は天井の低い展示スペースに集うアースダイバーの面々であります。

会場ではアンケート用紙が配られ、その半分はギャラリーのオーナーへのメッセージを書いて、床下に落としてくださいとのこと。
この阿佐ヶ谷住宅は解体されるという通達がでていて、解体前に床下にメッセージを封じ込めるというような意図でしょうか。

さて、その阿佐ヶ谷住宅はとてもゆったりとしています。
そのゆったりさは隣棟間隔の広さです。今時の建物のような法規制ぎりぎりなんて建て方から考えると夢のようなゆとりで建てられています。建物を設計した前川国男氏と全体計画を担当した津端修一氏は、そのゆとりこそが人が住むには必要であると、とても自然に、当然だとして、この住棟群を計画したのでしょう。
一方、誰が見ても、このゆったり感は、もったいないというものではないわけですから、「今の我々の世界が、いかに<人が住むという感覚>から離れてしまっているのか」ということを考えさせられます。
その原因は、第一に土地の値段が(特に都心部の)高すぎるということにつきるわけですが、そういう経済的な理由で我々の生活そのもののバランスが崩されているわけです。経済というものは人の生活を助けるためにあるはずなのに、本末転倒ですよね。

これは、阿佐ヶ谷住宅の当時の様子を残していると思われる棟の写真です。

実は、今回の参加者のひとりであるらくさん(iwakiさん)が
この阿佐ヶ谷住宅に住んでいたというのですね。
その13号棟を見ましょうというのが、サブテーマのその2でありました。
こんなところで、幼少期を過ごすというのは良いですよね。

さて、ダイビングも終わり
参加者のお一人である関根さんのはからいで宴会場を確保。
一行は博多鉄鍋餃子を食しに阿佐ヶ谷駅方面へ。
ビールにワインに鉄鍋餃子、鉄鍋餃子と宴はにぎやかに。

その後、さらには参加者のひとりである塚原さんに誘われて
阿佐ヶ谷の名曲喫茶「ヴィオロン」に向かうも
アコーディオンのライブ演奏の日でお店は満席。
残念ながら入れず、この日はお開きに。

ヴィオロンのマスターと塚原さんは四半世紀にわたるオーディオ友達とのこと。
実は、ダイビングの前日に
塚原さんのご自宅にお招きいただき
オーディオの視聴をさせていただいていたのでした。
そのお話は、また後日に。

<参加者の記事>
第五回アースダイビング・善福寺川+阿佐ケ谷住宅(aki's STOCKTAKING)
第五回アースダイビング・善福寺川+阿佐ケ谷住宅 報告(MADCONNECTION)
第五回アースダイビング (珍編)(Kai-Wai 散策)
5th Earth diving(Roc写真箱)
ぜんぷくじ川周辺(秋葉OLの楽しみ探し)
トタン系溶接加工工場(N的画譚)
第五回 アースダイビング<善福寺川+阿佐ケ谷住宅>その1(ONE DAY)
第五回 アースダイビング<善福寺川+阿佐ヶ谷住宅>その2(ONE DAY)
善福寺川を歩く(東京クリップ)
「第五回アースダイビング・善福寺川+阿佐ケ谷住宅」(MyPlace)
桜・さくら・SAKURA(simple pleasure)
第五回アースダイビング-善福寺川と阿佐ヶ谷住宅地の50年を探る。- (その1)-川の『原地形』-
(Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」)
第五回アースダイビング-善福寺川と阿佐ヶ谷住宅地の50年を探る。- (その2)-潰された『クボ』-
(Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」)
第五回アースダイビング-善福寺川と阿佐ヶ谷住宅地の50年を探る。- (その3)-阿佐ヶ谷住宅-
(Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」)
アースダイビング(う・らくん家)


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年04月01日 23:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://af-site.sub.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1186

このリストは、次のエントリーを参照しています: 花曇り@第五回アースダイビング大会:

» 第五回アースダイビング・善福寺川+阿佐ケ谷住宅 from aki's STOCKTAKING
[+] 昨日、善福寺川を方南町からさかのぼり、阿佐ケ谷住宅に至るアースダイビングが、参加者21名という大勢で挙行され、花曇りの天気で雨に降られることもな... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年04月01日 23:45

コメント

阿佐ヶ谷住宅。
49号棟なら去年良く行きました。
たまたま住んでいる方がクライアントだったもので…、
出たくないと言ってましたね。笑

投稿者 ひなよし : 2007年04月02日 13:34

ひなよしさま。
阿佐ヶ谷住宅は良いですね。
今回初めて行ってみましたが、こういうところに住みたいなあと真面目に考えてしまいました。
いろいろ事情があるのでしょうが、壊してしまうなんてなんだか悲しくなってしまいますよね。

投稿者 fuRu : 2007年04月02日 14:03

今回もとても楽しかったです。お世話になりました。
阿佐ヶ谷住宅とその周辺、あんなにのんびりした心地よいところだとは!それにしても、建物は立て替えが必要でも、ゆったりとした土地の使い方はあのままにしてほしいな...。ついでに、立派な大木はもちろん、中くらいの、木登りに良さそうな木々も残して欲しい。子どもたちには、「砂場」と「ブランコ」だけあればいいってわけぢゃないですよね♪しがみついたり、隠れたりするのにちょうどいい木があると安心。お年寄りにも。
.....反省会に出られなかったのが....ああ。とても残念です。

投稿者 kadoorie-ave : 2007年04月03日 23:14

kadoorie-aveさま
そうですよね、あんなにのびのびとした空間がどうしてできないのでしょうかね。
どうして、こんなに難しくなっちゃったのでしょうかね。
うーーん。
そうそう、反省会は鉄鍋餃子でホットな一時でしたよ。
アダイの反省会といわず、バクテーの時のようにまた何か美味しいものを食べに行きましょう。

投稿者 fuRu : 2007年04月04日 00:14

fuRuさん、「はじめまして」でしたが、そんな気はやはりしませんでした。
あまりじっくり話す時間がなかったですが、また機会がありまたしら、
よろしくお願いいたします。TBもかねたコメントです。

投稿者 わきた・けんいち : 2007年04月04日 02:39

わきたさま
こちらこそ「はじめまして」でしたが、やはりそんな気がしませんでしたよ。
今度はお会いするときは「コモンズ」について語りあいましょう。

投稿者 fuRu : 2007年04月04日 11:03

わたしも実ははじめまして、だったのに、そんな感じ、しませんでしたねー(笑)

投稿者 iwaki : 2007年04月05日 01:13

iwakiさま
そうでしたよね。不思議です。
今度は、iwakiさんのライブにぜひぜひ行かせていただきますねー。(^_^)

投稿者 fuRu : 2007年04月05日 10:11