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2008年12月16日

「TINY HOUSE」---レスター・ウォーカー

[a-家づくりについて---house_making ,books ]

「TINY HOUSE」
著:レスター・ウォーカー 訳:玉井一匡、山本草介 出版:ワールドフォトプレス
amazon

「タイニーハウス」-小さな家。副題は「小さな家が思想を持った。」。
訳者は私が敬愛する建築家の玉井一匡さん。玉井さんは「小さな家」の良さをずいぶん早くから言われていた人です。My Placeというブログもやっておられます。

「歴史上の・・・」「移動する・・・」「パネルの・・・」「紙と布の・・・」「用途限定の・・・」「道ばたの・・・」「アートとしての・・・」「自然の中の・・・」それぞれのタイニーハウスが集められています。

著者はアメリカの建築家。アメリカのフロンティア精神がこの本からあふれています。
この本のあとがきには

誰もが同じグランドに立って家づくりを楽しむことができるのだとこの家たちは言う

とあります。
実に感動的な言葉です。

誰もが同じグランドに立つ、これは私が理想とする家づくりです。
施主参加の家づくりをすすめているのも、セルフビルドに感心があるのも、そして、設計事務所を辞めて工務店に勤めてみたのも、すべて「誰もが同じグランドに立つ」家づくりをやりたいという思いからです。
そうした私の思いとこの本は共鳴していると思います。
そして、この本を読むたびに自分で家をつくってみたいという思いにもかられます。

なんと言っても、紹介されている家が手頃な大きさで自分でもつくれそうなのと、
その楽しさが存分に伝わってくるからでしょう。

現在版元に在庫がないようでamazonでは高値で取引されていますが
家づくりの根源的な意味がとわれている現在、
この本のもつメッセージの奥深さは多くの人に触れてほしいものだと思います。

タイニーハウス(MyPlace)
タイニーハウス(aki's STOCKTAKING)


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年12月16日 09:30

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コメント

ご紹介いただいて、ありがとうございます。
いえとは何だろうということを考えさせる、とてもいい本だとぼくも思っています。
住宅はかくあるべしということは言っていない。けれども、小さい住宅をつくろうとすることによって余分なものを捨てるから住宅の根源的なものがタイニーハウスには残されている。
それなのに、なかなか再版にならないのは残念ですが、英語のTiny Housesは、送料別で27.70ドルですから日本語版の古本よりは安くamazonで手に入るでしょう。文章は英語でも図面と写真は同じです。下記にアメリカのamazonのアドレスを書いておきます。
http://www.amazon.com/Tiny-Houses-How-Get-Away/dp/0879512717/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1229404480&sr=1-1

投稿者 玉井一匡 : 2008年12月16日 21:02

玉井さま
こちらこそ、拙ブログにコメントを入れていただきありがとうございます。
アメリカ版の値段を見ると日本語版の正規の価格が破格だったことがわかりますね。
早く再版して欲しいですね。
私のまわりでもこの本が欲しいという人が少なからずいますよ。

投稿者 fuRu : 2008年12月16日 23:30