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2010年11月01日

prefab house

[books ,建築--architecture ]

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本の行商、なんていうとびっくりする方も多いでしょうが、設計事務所の方々ならば懐かしいなあと思うわれる人も多いはずです。私が学生時代にアルバイトしていた設計事務所にも定期的に建築関係の本を売りに来るおじさんがいて、所員の方たちは結構高価な大型本をこぞって買っていました。建築関係の人は本に目がない。私もそうですが。
しかし、そうした行商さんも最近ではめっきりその姿を見かけなくなりました。
それが、先輩建築家の紹介で、数少ない行商さんがときおり私の事務所に来られるようになったのです。行商さんも商売上手で、こういう傾向の本は気に入ってくれるかなと、それぞれの設計事務所の傾向をよく研究しておられる。
というわけで、ズバリ、私の事務所にこの本を持ってきてくださったのでした。
「prefab house」
重い本なのにご苦労様です。

中身を見る前、電話で教えてもらった時から、買おうと思っていたのですが、中には、先日このブログでも紹介したアースリンガー設計の「Loftcube」の発展形のタイプが「FINCUBE」として紹介されていました。プランはほとんど同じようです。

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正方形のフレームを使ったこういうものもありました。これは、私も関係している「コアネットハウス」に極めて近いものではないかなと思いました。世界中で、考えられていることは極めて近づいている印象です。

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この本の中には数多くの実例が紹介されているのですが、そのなかで、コンパクトで最も実用性が高くて、自分でも欲しいなあと思ったのがニュージーランドの ATELIER WORKSHOPが設計した「PORT-A-BACH」です。コンテナという限られた箱でこれだけの楽しい生活空間が生まれるのですね。

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さて、この本。探してみたらamazonでもありました。

あれ?私が買った値段よりも安い。でも、それはいたしかたありません。その行商のおじさんが、私に教えてくれなかったらこの本の存在すら私は知ることはなかったわけですから。おまけに、おじさんから買う場合には中身をちゃんと確認してから買うことができるわけで、amazonで一か八かで注文するのに比べたら、全くリスクがない。代金の差額はその分のコストとして考えればまったくもって安いものだと思いました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2010年11月01日 10:45

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