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2005年03月18日
「カインド・オブ・ブルーの真実」--アシュリー・カーン
「カインド・オブ・ブルーの真実」
著:アシュリー・カーン 訳:中山浩子 監修:中山康樹
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マイルスの「カインド・オブ・ブルー」にまつわるドキュメント。
ポールチェンバースが出だしをなかなか合わせられずに何度も間違えたりして、スタジオで困っている様子など、そんな逸話も随所にちりばめられていて、読んでいてとても面白かった。
また、レコーディングの様子をとらえた写真や、当時のさまざまな資料も満載されている。資料的な価値の高い本だ。このレコーディングでマイルスのギャラがいくらだったのかまで書かれている。
カインド・オブ・ブルーを何度も聞いてきた方には、この本はとても興味深く読めるだろう。
実は、この本。カインド・オブ・ブルーのセッションテープを無編集でCD化した
「The Making of Kind of Blue」を下敷きにしている。
もちろん著者であるアシュリーはコロンビアのスタジオでマスターテープを聞かせてもらって書いているのだが、その内容はこのCDにある。
このCDは、現在入手困難で、僕はまだ持っていない。いつかはコレクションしてみたいと思っている。
それにしても、たった1枚のレコードのためにこんな本がでるなんて、それもレコードの発売から40年も経ってからでるなんて、ちょっとほかには考えられないのではないだろうか。
投稿者 yasushi_furukawa : 2005年03月18日 09:42
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