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2005年03月19日
みられる
浮気の現場に踏み込まれる。
これからどうされるんですか?
まだ富良野にいるんですか?
いろいろ世間では噂も広がりますし・・・。
私、なれているんです。
私と肉体関係をもつと、みんな死んじゃうんです。3人かな。
未亡人は・・・・死神????
みださないこと。みないでいてあげること。
どうか、拓郎をみださないでくれ。
許さない父。
息子を畏れる父。
いれずみ・・・・死神。
「こいつは、拓郎じゃない。」
自分のいる場所を何度も何度も確認するように
「拓郎じゃない」とつぶやく父。
息子の腕に刺青があることを知って、確かめようとする母。
みられまいとする息子。
車中。
切り損ねるハンドル。事故。
母さんには必死でみられまいとした。
素直に見せていれば母さんは死ななかったのかもしれない。
もうみれない死に顔。火葬場。閉じられる扉。
もう隠すまいと思った。
父に見せる拓郎。
「こいつは拓郎じゃない。」
刺青の息子を受け入れられない父。
見せること。見ること。
それは、受け入れる事、ひきうけること。
隠すこと、みせないこと。
見られること、見られてしまうこと。
それは、受け入れる事、ひきうけること。
みる、みられる。みせる、みせない。人と人。その関係。
銀細工を磨く梓。
窯から出す拓郎。
もうすこし、って言ってたよ。
そして、・・・・腕を焼く拓郎。
<蛇足>
杉田かおるが怖かった。
○第1話のこと「コーヒーミルと割れるお皿」
○第2話のこと「土をこねることと「結婚」」
○第3話のこと「一人でいきる」
○第4話のこと「お金と時間---境界線」
○第5話のこと「言う、言わない、言えない」
○第6話のこと「クリスマスの夜に」
○第7話のこと「ふりかえるという「仕事」」
○第8話のこと「みえない」
○第9話のこと「傷」
○第10話のこと「みられる」
○第11話のこと「つめこまれた時間」
投稿者 yasushi_furukawa : 2005年03月19日 00:00
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コメント
そうかあ 美可子さんが死神で つながるのかあ
人って、いくつから「死にたい」と思うのだろう
杉田かおるの顔を、みて ああ 自分もあんな顔をしていたと、思い出しました。
修羅場って、一瞬にして 日常を劇場にしてしまう それは、悲劇であり 喜劇であり・・・
「つまらない・・・ブランデー」も よかったですね
フルカワさんの 言葉は、やさしい時間のいわばやさしい言葉版として いつも 楽しみにしています
投稿者 あんず : 2005年03月19日 15:53
あんず さん こんにちは
楽しみにしてくださっている方が一人増えて、書いている方も嬉しいです。
>美可子さんが死神で つながる
このドラマには、そういう言葉遊びみたいなところが隠れているので、それを探す楽しみもあります。まるで推理ドラマです。
>「つまらない・・・ブランデー」も よかったですね
そうそう、そのこともふれたかったのですが、今回は「見られてしまう」ということがキーワードだったので、ちょっと我慢して書いていません。
というわけで、いよいよ来週は最終回ですね。
投稿者 fuRu : 2005年03月19日 16:20