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2005年01月21日

土をこねることと「結婚」

[映画・ドラマ・舞台--movie/play ]

何度も何度も土をこねる。
「空気を良く抜いておくんだ」
そうしないと、窯で焼き上げる時に割れてしまう。
土を良くこねておくことはとても大切なことだ。
いきなり窯に入れたらすべてがだいなしになってしまう。

新婚旅行に訪れた二人はまだ若い。
女性は男を知らず、男性は女を知らない。
「今の世の中は情報がいっぱいあるから」。
二人は、結ばれるべき時間をだいなしにしてしまう。

良くこねた土で、割れずに焼き上がったお皿も
厳しい師匠は、納得のゆかないものをすべて割って捨ててしまう。
どうせ捨てるお皿だからと梓にあげる拓郎。
お皿をマスターに気に入ってもらえず、ショックのあまりお皿をたたき割る梓。
割れたお皿の破片をめぐり、どしゃ降りの中を走り回る二人。
何度も土をこねるように、二人の間にある空気は少しずつ抜かれてゆく。

<蛇足>
「優しい時間」の第2話を観た。
フライフィッシュの糸が秋の日差しにひかり、きれいな放物線を宙に描く。
その動きのスピードの実に良いこと。速からず、遅からず。
そうしたシーンがとても印象的に使われていますね。
第1話の完成度の高さからすると不満も残りますが
放映時間54分(実質45分)にくらべて10分ほど長かった分だけ
第1話にはドラマのなかにもゆったりとした時間が流れていたのでしょう。

○第1話のこと「コーヒーミルと割れるお皿
○第2話のこと「土をこねることと「結婚」
○第3話のこと「一人でいきる
○第4話のこと「お金と時間---境界線
○第5話のこと「言う、言わない、言えない
○第6話のこと「クリスマスの夜に
○第7話のこと「ふりかえるという「仕事」
○第8話のこと「みえない
○第9話のこと「
○第10話のこと「みられる
○第11話のこと「つめこまれた時間


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2005年01月21日 09:59

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コメント

第二話、すこし遅れて観ました
土をこねて、空気をだすか・・

空気、入りっぱなし、割れっぱなし
そして、たま〜に、形になるもの完成
 やっぱり、飲むのはコーヒーかな
 渋くて濃い、緑茶もいいな
 
そしてまた、土をこねる日々
 
 次はケーキを一緒に、だれを誘おうかなんて
考えながらね

投稿者 bee : 2005年01月21日 11:57

beeさん こんにちは
僕は新年会から帰ってきて夜中に観ました。
(今回は録画は成功!)
いま、思い起こしてみれば、このドラマはセリフが少ない。映像がとらえている動きに多くのメッセージが込められていると思いました。
というわけで、前回のコーヒーミルを挽く手や、今回の土をこねる手って良いと思いませんでした?フライフィッシュをふる手もね。

投稿者 fuRu : 2005年01月21日 12:34

フルカワさん こんにちは
今日は「優しい時間」の日ですね。

先週のを見て気付いたのですが毎回、「森の時計」の薪ストーブの前で、心の中の告白というか、マスターとの語らいをしているんですね。炎を見ていると、そういう気持ちになるんでしょうね。今夜が楽しみです。

投稿者 sunneko11 : 2005年01月27日 14:08

sunneko11さん 今日ですね。
先週も録画失敗していなかったので今日も大丈夫だと思います。
ラストシーンはあのパターンでゆくんでしょうね。
今朝の教育テレビで子ども向けの朗読もしていましたが
大竹しのぶって すごいなあと思いました。
いままで、僕が知らなかっただけですけれども。

投稿者 fuRu : 2005年01月27日 16:01