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2005年10月17日
新シルクロード 第8集「カラホト 砂に消えた西夏」
新シルクロード 第8集「カラホト 砂に消えた西夏」を観た。
西夏王国は約600年前、突然と姿を消した。
それが、砂漠化ゆえだったこと。
14世紀に世界に訪れた小氷河期。
氷河の氷は溶けず、西夏王国の命の源である黒河の水はその豊かさを失った。
国は水を失うと同時に豊かさを失い勢いを失う。
それを知らぬはずのない明が多数の軍勢を率いて責め立てる。
息の根を止めたのは、黒河を堰き止め街への水を止めたことだった。
そうした史実が、現在に重ね合わされて語られる。
中国は多民族国家だ。
それを一つの国としてまとめることは容易なことではない。
それ故に、主要な民族には自治区を与えて独自の統治を認める政策をとっている。
しかし、所詮中国は中国。一つの国。
その国の政策というものがある以上、その力に逆らうことは難しい。
中国は遊牧民の定住化を進めている。
農業開発を進めている。
そこには自ずと優先順位がある。
水の豊富な地域ならばともかく、農業には大量の水が必要だから
遊牧の家畜に必要な牧草が生えるために必要な水は与えられない。
中国は遊牧の民を失おうとしている。
遊牧の民が持っていた文化の、今この時代における重要性なんて考えることもなく。
<「新シルクロード」の記事>
○第10集--12月11日「西安 永遠の都」
○第9集--11月20日「カシュガル〜千年の路地に詩(うた)が流れる」
○第8集--10月16日「カラホト 砂に消えた西夏」
○第7集--9月18日「青海 天空をゆく」
○第6集--6月19日「敦煌 石窟に死す」
○第5集--5月17日「天山南路 ラピスラズリの輝き」
○第4集--4月17日「タクラマカン 西域のモナリザ」
○第3集--3月20日「草原の道 風の民」
○第2集--2月20日「トルファン 灼熱の大画廊」
○第1集--1月2日 「楼蘭 四千年の眠り」
※新しいホームページで情報更新中!!
投稿者 furukawa_yasushi : 2005年10月17日 00:00
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