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2005年04月18日

新シルクロード 第4集--「タクラマカン 西域のモナリザ」

[報道・TV--topics ]

新シルクロード 第4集--「タクラマカン 西域のモナリザ」を観た。

1900年にスタインが発見したダンダンウイリク遺跡。
その後100年にわたり失われた遺跡。
25年前のシルクロードで上空からその痕跡だけが確認される。
それが2002年に再発見(発掘)され、美しい壁画が見つかる。

さらにその2年後、その地を訪れる、日中合同調査隊。
しかし、2年前の遺跡は見あたらず、
最近現地人により発見された壁画はすでに盗掘されていた。
踏んだり蹴ったりの展開。
しかし、番組は「流砂」が支配するタクラマカン砂漠という世界がいかなるものかを図らずも表現していたと思う。
そして、砂漠は多くのものを覆い尽くし今でもそこにある。

砂漠は過酷だ。
その過酷な世界を、いかなる気持ちで西から東へ、東から西へと人々はわたっていったのであろうか?

ホータンで産出される玉。その価格のべらぼうなことに驚かされる。
たぶん、最初は、河原で「なんてきれいな石なんだ」と拾い上げ、他の人に見せびらかしていた程度だったに違いない。
それが、人々の心をつかみ、お金を動かし人を動かす。そこに道が出来る。
僕らは、「シルクロード」という言葉にロマンティックなイメージを抱きがちだが
そもそもシルクロードとはそうした人々の欲望にささえられてつながったものだろう。
その基本は現代でも変わらず
人の欲望は、世界を様々な形でつなげ続ける。

その夜に25年前のホータンの様子がテレビで映し出され
その番組の最後に油田が紹介された。
石油、エネルギー、人々の欲望を満たすもの。
それを観ながら、今回の番組から
現代のシルクロードとは何か?という大きな問いかけを感じた。

<「新シルクロード」の記事>
○第10集--12月11日「西安 永遠の都
○第9集--11月20日「カシュガル〜千年の路地に詩(うた)が流れる
○第8集--10月16日「カラホト 砂に消えた西夏
○第7集--9月18日「青海 天空をゆく
○第6集--6月19日「敦煌 石窟に死す
○第5集--5月17日「天山南路 ラピスラズリの輝き
○第4集--4月17日「タクラマカン 西域のモナリザ」
○第3集--3月20日「草原の道 風の民
○第2集--2月20日「トルファン 灼熱の大画廊
○第1集--1月2日 「楼蘭 四千年の眠り

投稿者 yasushi_furukawa : 2005年04月18日 00:32

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かつて仏教王国として栄えたホータンの遺跡・ダンダンウイリク それはタクラマカン砂漠にある。 100年前にイギリス人の探検家に発見されて以来、砂に埋もれてしま... [続きを読む]

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