「コクリコ坂から」
スタジオジブリの最新作「コクリコ坂から」を家族で見てきました。
いきなり私事ですが、私の実家は新潟県中頸城郡板倉町というところ(現在は上越市板倉区)に以前あり、精肉店をやっていました。片田舎のお肉屋さんです。
私が小さい頃は、毎朝、母親が大鍋いっぱいのじゃがいもを茹でて、コロッケを揚げていました。茹でたてのじゃがいもで作った揚げたてのコロッケ、その美味しさは私にとって、今も特別な存在です。
お肉屋さんの店頭は冷蔵装置のついたガラスのケース。その足元はタイル貼りの台があって、ガラスケース越しにお客さんとのやり取りをする母親の姿が学校から帰ってくる私を迎えてくれました。
さて、映画のはじまりの方で、主人公の海がカレーライスを作るためにお肉屋さんに行くのですが、新聞部の俊の自転車の後ろに乗せられてたどり着くお肉屋さんで、俊がコロッケを二個買って二人で食べるシーンがあります。そのお肉屋さんが私の生家にそっくりでちょっとびっくりした途端に、あの小さい頃の揚げたてのコロッケの味まで私の脳裏に蘇ってきたのです。