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「失踪日記」
著:吾妻ひでお 発行:イースト・プレス
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吾妻ひでおは、好きな漫画家の一人です。
彼のナンセンスさは、シュールだけれども過剰に世間離れしていないペーソスがあって好きです。
笑いの質としてはずいぶんと健全ですよね。
少年チャンピオンとか読まなくなって マンガもリアルタイムで追っかけなくなって、吾妻ひでおはいったいどうしているだろうかと、時々思い出してはいたんだけれども、本当に失踪していたんですね。
5月3日から長岡の実家に帰省。
GWの大渋滞にもめげず、
昨年の地震で、くねくねとゆがんだ高速道路を生々しく感じながらも長岡に到着。
その日のうちに、両親と実家の近くの「灰下の湯」なる湯治場にでかけました。
長岡周辺には「三島谷温泉」とか「地蔵温泉」などのいくつかの鉱泉があります。
ここもそのひとつですが、どんなガイドブックにも載っていません。(たぶん)
というわけで、写真の通りのとても地味な一件宿です。
でも、古くから湯治場として栄えていたようで、歴史はありそうです。
お湯は、アルカリ分の強い鉱泉です。とても温まります。
長旅の疲れもすっかりとれました。
○「灰下の湯」(新潟県内日帰り温泉おすすめ情報)
トキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)
灰下の湯の裏山でみつけたイカリソウで、
これは、日本海側に分布するトキワイカリソウ。
山の懐の日かげにひっそりと咲いていました。
この植物は薬用になるそうです。
○イー薬草・ドット・コム
このGWに長岡に帰ったのは
昨年の地震による被災の様子を確認するためでもあった。
長岡ニュータウンにある僕の実家では
10月23日の本震よりも
11月7日の余震で大きな被害をうけた。
上の写真は7日の地震の強い揺れで室内の石膏ボードを留めている釘が抜けてしまい部分的に剥がれてしまった様子である。
GW突入の4月29日に
スモールハウスの企画で見学会が行われた。
なんと、木造2階建てで、建坪5.5坪、延べ床面積11坪のスモールハウスだ。
「「秋葉原」感覚で住宅を考える」
著:石山修武 発行:晶文社
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この本が出版されたのは1984年。
僕は21歳、学生として建築を学び始めた頃。
今考えると、学生時代にもっとも影響を受けたのは実はこの本かもしれない。
というわけで、20年の時を隔てて再読してみた。
42歳になった。
42といえば厄年。
厄年は数えでいうから、正確には昨年が本厄で今年が後厄。
厄年にも大厄と小厄があって、数え年の42歳は男の大厄。
ところで、厄年に家を建てるのはよくないといわれながらも
統計的には前厄、本厄の年に家を手に入れている人が多いようだ。
→小池康壽の現代家相学「厄年に家を建てる!!」
新シルクロード 第5集「天山南路 ラピスラズリの輝き」を観た。
1995年9月7日、午後3時過ぎ。
僕らはコルラのバスターミナルを王さんらに見送られてカジュガルに向けて出発。
ルートは天山南路だ。
この旅でもっとも長いバスの旅。
でも、僕らはクチャに立ち寄る事は無く、ほぼ24時間後の8日の夕方にカシュガルに到着した。
CD_Houseの基本設計が完了した。
CD_Houseは「OZONE家づくりサポート」の
建築家コンペコースですすめられている。
建築家コンペコースでは、まず3人の建築家が建て主により選出され
1時間半の面談を経た後に三者によるプレゼンテーションが行われる。
先の面談と、各建築家から提案された内容を総合的に判断して
3人の建築家のうちからひとりが選出され、設計業務が依頼される。
イングランドのフットボールリーグは
プロからアマまで層が厚い。
その誰もが参加できるカップ戦が、世界で一番古いといわれる「FAカップ」。
今年はフジテレビで特番があったり予選を放送していたので
決勝も放送されるかと思っていたら大間違いで
有料のフジテレビ系のチャンネルだけの放送でした。
というわけで、残念ながら観ることが出来なかったのですが
結果はPK戦の末にアーセナルの優勝。(試合は5月21日の土曜日でした)
FAカップの勝敗がPK戦で決まったのは長い歴史のなかで初めてだったとか。
調子を完全に崩していたマンチェスターユナイテッドと
アンリを怪我で欠くアーセナルで90分では点がどちらも入らずPK戦となりました。
PK戦はスコールズが外したというのが、なんだか象徴的。
In C---Terry Riley
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1964年作曲のミニマルミュージックの古典。
テリーライリーはミニマルミュージックの巨匠。
ミニマルミュージックとは同じフレーズの繰り返しによる音楽。
ここでは、いくつかのフレーズが作曲者により与えられてるのだが、
そのフレーズを演奏する楽器の指定がないことに始まり、
誰がどのフレーズを何回くりかえして演奏するか、それらがすべて演奏者の判断にゆだねられている。
だから、この曲は演奏されるたびに違う姿で現れる。
そして、作曲者によって用意されたフレーズは
とても簡単なもので、誰にでも演奏出来るのだ。
高校生の時(1980年代前半)にギターばかり弾いている日々をすごしていた。
ロックを聞き、自分で曲を作り、そしてジャズと出会って即興演奏に心引かれる。
当時はブライアン・イーノのアンビエントミュージックにも影響された。
ケチャが話題になった頃でもある。
そんな頃に作曲したのがこの「雨」という曲だ。
観てしまいました。
いやあ、すごい試合でしたね。
目覚ましかけて3時半に起きて、キックオフが日本時間の3時45分過ぎ。
前半終了時で3点のビハインド。
このまま寝ちゃって、起きてみたら試合終了間際で、点差変わらず。
やっぱり、リヴァプール・・・・・。と、脳裏をよぎります。
テレビ画面を見つめる目もいつしかとろーん。
Since We Met----BILL EVANS
1974年1月11,12日 Village Vanguard (new York)でのライブ
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ビル・エヴァンスは何度もトリオでニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードに出演している。
最も有名なのは、スコットラファロとのトリオで出演した時のもの。
1961年6月25日。
そして、それから13年後のこのライヴ。
僕は、エヴァンストリオでのゴメスは、
どうしても、あの彼特有のバチバチ叩き鳴らすような弾き方が気になってしまう。
でも、ここでの演奏は彼がそのことを意識しているのかどうかわからないが、
叩きつけるような弾き方を彼はひかえている感じ。
そんな、ちょっと柔らかくなったゴメスのベースとビルのピアノが
ヴァンガードの空間を突き抜けて、僕の耳に飛び込んでくる。
「東京大学のアルバートアイラー」
著:菊地成孔+大谷能生 出版:メディア総合研究所
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UAの「SUN」で、サウンドに広がりと奥行きを与えている
マルチ(!)サックス奏者の菊地成孔は
昨年(2004年)の(UAのツアーの真っ最中)に東京大学の一般教養の講義を行いました。
その前期分の講義録をまとめたのがこの本。
内容は「ジャズ」を歴史的に読み解くというもの。
中心は「モダンジャズ」。そして、後半はマイルスの話に終始しています。
具体的には、コード体系を築いたバークリー・メソッドを中心に、その前史であるバッハの12平均律と、その後の展開のMIDIで挟み込んで、音の記号化という側面で、「モダンジャズ」の「モダン」たるところを解きほぐして語ってくれています。