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2011年01月 アーカイブ

2011年01月01日

新年あけましておめでとうございます

新年 あけましておめでとうございます。
旧年中は「af_blog」をご購読いただき大変ありがとうございました。

昨年はTwitterとblogの二本立てで、個人的な話題はTwitterに、仕事のご報告やしっかりと考えたことはblogにと、内容により使い分けてみました。また、Twitterをmixiで表示させると、そちらではコメントをいただいたり「イイね!」ボタンがあったりと、blogでコメントをいただくよりも気軽にコミュニケーションが出来るという発見もありました。

その発見もfacebookを始めることで、blogの記事もTwitterのつぶやきも集約できることになり、より一層のソーシャルなコミュニケーションの場をfacebookという場所で手にすることが出来たのではないかと考えています。

というわけで、いよいよ今年はfacebookの年。「ハーフビルド研究会」のファンページも「家づくり学校」のファンページも作ってみました。また、グループという機能はよりソーシャルなコミュニケーションをきめ細かに展開できるので、大きな写真を簡単に公開できることを利用して建主さんへの工事報告なども出来るのではないかと考えています。まだまだいろいろな可能性がありそうです。もう少し今年前半はfacebookと向きあってみようかと思っております。

それでは今年もaf_blog、よろしくお願いいたします。

ちなみに、facebookは

http://www.facebook.com/yasushi.furu

になります。

そちらもよろしくお願い致します。

2011年01月03日

お正月の風景あれこれ

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今年の干支はウサギ。
私は年男であります。

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2011年01月04日

3.9 GREENSTYLE

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現場の構造用合板に印刷されていたマークです。
「3.9 GREENSTYLE」と書いて「さんきゅーぐりーんすたいる」と読むのだそうです。

林野庁の「木づかい.com」HPから引用させていただきますと

3.9GREENSTYLE(サンキューグリーンスタイル)は、京都議定書で定められた“日本の森林による1,300万炭素トンのCO2吸収”の目標達成のためのこれからのライフスタイル提案です。  1,300万炭素トンは、我が国の削減目標6%の約2/3に当たる3.8%に相当します。  目標の3.8%に、温暖化を止めようとする気持ちをほんの少しだけ足せば、CO2を吸収する日本の森林への感謝(サンキュー)となるのです。目標の1,300万炭素トンの達成に向かって、国産材製品を身近にもっと取り入れてみて下さい。  みんなで止めよう温暖化。

ということだそうです。

国産材を大切に使うことでCO2の固定を促進しよう。
大義も良いですが、このマークもなかなかいいなあと思いました。
でも、新しいマークに移行するんですね。これはちょっと残念でした。

2011年01月05日

「樹の本」が届きました。

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aki's STOCKTAKINGで知った「樹の本」。
さっそく申し込んでいたものが私のところにも届きました。
これはハンディですばらしい。
樹形のイラストも秀逸で外構の植裁計画の時にも活躍しそうです。

2011年01月06日

神奈川県立近代美術館

坂倉準三が設計した美術館で開館は1951年。60年前になります。
端正な姿に学生時代から憧れていた建築の一つです。いままで行く機会がありませんでしたが、工事進行中の「kotori_House」の現場へゆく途中にありましたので、時間を見つけて行ってきました。

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2011年01月08日

映画「ノルウェイの森」

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ノルウェイの森

ワタナベトオルと直子が再会する場所は鎌倉の神奈川県立近代美術館です。群馬音楽センターもロビーから2階ホールへ上がる階段ですぐにわかりました。近代建築、と一言で言ってしまえばそれまでですが、近代建築がもつ独特の空気感が映画の印象に大きく関わっているのは間違いないでしょう。

それにしても、この映画、ブログやツイッター、mixiなどのSNSでは否定的な意見が多いですね。「こんなのは「ノルウェイの森」じゃない!」という声があちこちから聞こえてきます。でもですよ、それはあたりまえなんです。だって、これは映画であって小説ではないのですから。
しかし、小説が持っていたとっても大切なモノを、ちゃんと持っていたと感じているのは私だけではないと思います。
また、映画としては、久しぶりに密度の高い映像を堪能させていただきました。わたしなどは、それだけでO.K.です。
ただ、やはり、緑のお父さんにワタナベくんがキュウリを食べさせるところは描いて欲しかったとか、レイコさんの過去については、もう少し説明してあげないとお話の骨組みがばらばらになってしまうのでは、とか、いろいろ思うところは多々あるのも事実です。
それでも、いい映画だったと、個人的には満足して帰ってきました。

「ノルウェイの森」(af_blog)

2011年01月10日

「ノルウェイの森」サウンドトラック---CAN、Jonny Greenwood

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「ノルウェイの森」サウンドトラック
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映画を観終えて、一番印象的だったのはそこで鳴っている音楽でした。あるいは、響いている音、といったほうが正確かもしれません。

小説「ノルウェイの森」の冒頭は主人公の幻聴です。頭蓋骨の内部を内側から叩きつけるように響き渡らせる音が描かれていました。ですから、小説「ノルウェイの森」では音が大切な要素です。(村上春樹の小説はどれも音が大切です。)しかし、映画では冒頭のその場面はカットされ、それに対する否定的な意見もブログなどで書かれている方も少なくない。私もそういう目でこの映画を見ていたのですが、直子を失った直後の海岸のシーンで響き渡る音を耳にし、そうか監督は映画という手法でちゃんと小説に響いていた「音」を表現しているのだと納得したのでした。

実は、「ノルウェイの森」が映画化されるときに一番私の目を引いたのは、音楽をJonathan Richard Gordon Greenwoodが手がけるているということでした。

ロックやポップスという範疇で語りきれない音楽ユニットRadioheadは、リーダーのThomas Edward Yorkeのカリスマ性もさることながらメンバーの音楽性が絡み合いが、とくにこのGreenwoodの作り上げる音が中心となり世界に響いているのだと思います。それゆえ、いかなるジャンルとも無関係であり得る存在になっているのだと。そして、彼がこの映画の音楽を手がけるというのは、小説が持つ音と響きを私たちの目の前に出現させてくれるという、大きな期待というよりもある種当然の帰結という感じで、私の前に現れたのです。

実際に映画で響いている音は小説の持つ、切なさ、悲しさ、冷酷さをそのまま響かせていると思えるもので、濃密な映像表現と相まって、まれに見る映像空間をつくりだしていると感じたのでした。

とかく、小説が有名であり、その世界を大切に思うひとが多いために、この映画は否定的に語られてしまうことになっていますが、サントラと合わせて鑑賞することで、より奥行の深い世界を感じることが出来るのではないかと思いました。

<蛇足>
映画「ノルウェイの森」は、ある時代の日本映画へのオマージュだと思います。音楽もATG映画っぽいというか武満徹をも連想させるところがあって、とても興味深いものがあります。

2011年01月11日

ハーバード白熱教室

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お正月のテレビで一番印象的だったのが
ハーバード白熱教室」でした。
元日の深夜と二日の深夜に分けて、全12回が一挙再放送。2010年の4月から6月にかけて放送されたものですが、私なども見逃したひとりでいつか見たいと思っていた、ちょうどその時に再放送となったのでした。
同様に、見られた方も多かったのではないでしょうか。
さすがに私は一気に見ることは出来ず、録画しておいたものを2〜3回分づつ見てゆきましたが、内容は濃くて追いつくのが精一杯というか追いつけていない部分も多々ある状態。それでも、全12回を通して見ることで大いに考えさせられました。

「ハーバード白熱教室」というのは、ハーバード大学で行われているマイケル・サンデル教授の政治哲学の講義をそのまま収録した番組です。テーマは「正義」。

「正義」と「悪」という二律背反が一筋縄では理解出来ないことをわかりやすい事例を上げて解説するとともに、学生の意見に耳を傾けます。学生との議論の中からそこで共有されている考えを整理して導き出すという手法は素晴らしく、ともすると脱線してゆきがちな論議をひとつのビジョンに形を整えてゆくさまは圧巻でもあります。教えるという技術の指南書としてもこの番組は価値がありそうです。

それはともかく、すべての話題が私の専門としている建築の世界に当てはめることができそうで、番組を見ながら終始考えていました。頭はフル回転です。

たとえば、建築はそこにある自然を壊すなり修正することの上で成り立っています。あるいは、今まであった建物を取り壊すことで成立します。自然を壊すのは正義か、あるいは今たっている建物を壊すのは正義か、建築設計とはそうしたジレンマの上に成り立っているのです。

他にも様々な判断が迫られる建築という世界では、常に自分の判断が正しいかどうかを吟味する必要が有ります。その時に、サンデル教授の議論は大変有効だと思いました。

番組を録画してディスクに保存しましたので、改めて見なおしてみたいと思っています。

<蛇足>
そういえばfacebookもハーバード大学から始まったのでした。

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2011年01月13日

「木の家リフォームを勉強する本」出版記念セミナー

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先日ご紹介しました「木の家リフォームを勉強する本」の出版を記念して、セミナーが開かれます。私も実例紹介者として壇上に上がることになりました。とは言っても、ざっと説明するだけですので2分間ほどですが、ぜひ、ご興味のある方がおられましたらご参加ください。

日時:1月21日(金曜日) Part 1 セミナー 16:00〜18:00
             Part 2 懇親会  18:00〜20:00
会場:早稲田奉仕園 スコットホール

お申し込みは「住宅医ネットワーク」からお願いします。

2011年01月14日

suijin_House---配筋検査

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今日は「suijin_House」の配筋検査でした。
とても丁寧な仕事をしてくださって問題なし。
来週コンクリート打ちで来月早々に上棟を迎えます。

施工:河合建築

2011年01月16日

goma_House---上棟

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昨日は「goma_House」の上棟でした。
大寒波接近で北風が寒さを増す中でしたが、無事に上棟。
大工さんは手刻みで、いい仕事をしてくれていました。
それにしても、雪がふらなくてよかった。
でも現場には氷の山が。聞けば基礎の中に降った雨が凍っていたのを集めたのだそうです。やはり寒かった。

上棟はいつもわくわくどきどきで迎えます。図面や模型で十分に確認してきたことが現実として目の前に現れるからです。柱や梁のスケール感が空間とどのように響き合っているか。あるいは、立ち上がった建物が周辺環境と馴染んでくれているかはっきりします。
今回は様々な点でうまくいったと自画自賛。笑。

などなど、そんなことを思いながら、最後は工事の安全を祈願し乾杯をし散会となりました。

施工:深谷建設

2011年01月18日

0117

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2011年1月17日。私は早朝に東京を出て神戸に向かいました。「耐震改修推進会議」の「大勉強会」で、耐震改修の事例を発表するためです。
集合時間の1時間前に到着予定だったのですが、日曜日からの雪で新幹線が大幅に遅れているとの情報があったので、乗るはずの電車の二本前の「のぞみ」に飛び乗ったのでした。それでもぎりぎり。新幹線は1時間半遅れたのでした。雪に弱い新幹線、というところでしょうが、車窓に広がるホワイトアウトした吹雪に実家の長岡へ帰るときに眺める景色と同じだと思い、雪に強い上越新幹線の技術はついぞ「のぞみ号」には採用されなかったのだなと思ったわけです。対費用効果、と言ってしまえばそれまでですけれどもね。

「勉強会」は無事に終了。同じ分科会に登壇された建築家の三澤文子さんと今後の問題点を確認することもできた私にとっても有意義な会でした。

三澤文子さんは今週の金曜日に「木の家リフォームを勉強する本出版記念セミナー」で東京に来られます。

せっかく、神戸まで来たのだからトンボ帰りももったいないと、一夜の宿をとることにしました。宿は人任せでとってもらったのですが、その人が選んでくれたのが新長田駅前のホテル。長田といえば震災の被害が大きかったところです。宿をとってくださった方は、震災の時に三宮の会社に勤務されていた方です。

もう既にあたりも暗くなっていた頃に駅を降り立つ私たちの前にはロウソクの灯りがありました。風も吹いていて、消えそうになりながら炎はともり、消えてしまったところには道行く人が次々と火を灯していました。


2011年01月19日

メリケンパーク

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11/01/18 10:50:19

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2011年01月20日

from Hills

もう先週のことになりますが、六本木ヒルズの49階で行われたVectorworks全国キャラバンに参加してきました。VectorworksとはパソコンのCADソフトです。その最新バージョンの紹介のイベントでした。

最新バージョンからはBIMでの活用を前提としてIFCフォーマットにも対応。今後は世界標準への一端を担うべく開発がすすめられてゆくようです。それにともない、設計のスタイルも工事監理のスタイルもどんどん変わってゆくのでしょう。そんな怒涛のような変化の中においても、建築というものが人と関わるものである以上、おいそれと変わらない大切なモノがあるはずで、そこをしっかりと掴んでおかなくてはBIMもCADもないのだろうと思います。

写真はその会場から見た夕日です。六本木ヒルズは日本の高い技術のひとつの結果です。江戸時代にはなかったもの。でも、こうしたきれいな夕日は江戸時代よりもはるかに昔から私たちに届いていたんだろうなあと思いました。

2011年01月21日

拙著「住宅工事現場写真帖」をご紹介いただきました!!

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拙著「住宅工事現場写真帖」ですが
建築家の秋山東一さん、五十嵐進さん、大戸浩さん それぞれにブログでご紹介いただきました。

aki's STOCKTAKING 住宅工事現場写真帖

MADCONNECTION 住宅工事現場写真帖

TAIKEISHA不定期日記 2011年1月20日

ご紹介くださった方々の記事は本書の内容を適切にご評価いただいたとても嬉しいお言葉ばかりでした。
本当にありがとうございます。

2011年01月23日

またまた拙著をご紹介いただきました

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建築家の伊礼智さんがブログで
拙著「住宅工事現場写真帖」を紹介してくださいました。

「住宅工事現場写真帖」 irei blog

メンテナンスにも使えるというお言葉、嬉しい限りです。
ありがとうございました。

2011年01月24日

0102_House---工事契約・着工

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1月21日大安吉日。0102_House改修工事の工事契約でした。実際に工事が始まる日が工事の都合で残念ながら大安ではないことから、大安の21日に着工したいということで、若き大工の棟梁に釘を抜いてもらうことに。写真はその様子。水回り中心の改修工事になりますが、新し生活を楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

施工:かしの木建設

2011年01月25日

「木の家リフォームを勉強する本」出版記念セミナー

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1月21日は夕方から「木の家リフォームを勉強する本」出版記念セミナーに参加するために、早稲田のスコットホールに出かけてきました。写真は会場となったスコットホールです。

この本は建築家の三澤文子さんが中心となってまとめられた本で、これからリフォームを考えたい一般の方向けということではありますが、かなり内容の濃い、専門的な解説が丁寧にされている本です。その点では、プロが読んでも十分に読み応えがある内容になっています。

今回の出版記念セミナーでは、本書の重要な考え方である「建築病理学」という新しい学問について、英国での実践例を村上洋子氏より、岐阜県森林アカデミーでのカリキュラムの説明を辻充孝氏より、それぞれ発表がありました。
中古住宅を評価して使い続けてゆくために「建築病理学」による評価が有効であるということが発表の趣旨です。現実には、中古住宅の評価については百科騒乱のような感じで、あちこちで独自の評価基準がつくられて、てんでバラバラな活動になってしまっています。しかし、そのなかでも三澤さんたちが実践しておられる「建築病理学」に基づく評価は大変バランスのよいものだと、お話を聞いていて思いました。
スクラップ・アンド・ビルドの新築主義からの脱却のためには、中古住宅の診断と評価、それにともなう改修工事の実践と、改修による資産価値の再評価を社会的に認められたルールとして共有化してゆく必要があります。そうした、長い展望で考えたときに「建築病理学」というのはとても視野の広い有効な考え方なのだと思います。

この日は、出版に関わった人たちのご紹介に続き、リフォーム事例を取り上げてもらった私も含めた人たちのご紹介をしていただきました。

最後に、建築病理学により住宅を診断する人を三澤さんたちは「住宅医」と呼んでおられますが、昨年まで名古屋で開かれていた「住宅医スクール」が今年の6月より東京でも開催されるとのこと。私もぜひ参加してみたいと思っています。

2011年01月26日

2月7日から新宿初台の木童さんで展覧会

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国産の良質な木材を取り扱っている「木童」の東京ショールームにて、家づくりの会の建築家が手掛けたいくつかの住宅を展示いたします。

皆さまに、家づくりの会のことや、建築家が設計・監理して作る住宅のことを知って頂く切っ掛けとなれば幸いです。
場所は新宿オペラシティです。お気軽にお立ち寄り下さい。

日時:2011年2月7日(月)~2月26日(土)
開館時間:平日 10:00~18:00/土曜 11:00~17:00
定休日:日・祝

会場:木童・東京ショールーム 【木童 WEBサイト
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル1階
TEL:03-5358-5125

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2011年01月28日

俳句三昧

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このところ、俳句が面白くて次々と本を読んでいます。写真はその一部。
先日は、ある句会に初参加してきました。私よりもずっと人生経験豊かな人たちの句会で、事前に見せていただいた句のレベルがあまりにも高かったので、ちょっと緊張気味での参加となりました。
句会には色々なやり方があります。家づくりの会のメンバーでやっている「釘ん句会」は、当日句を持ち寄り、白い紙に清書(「清記」といいます)して選句しますが、今回は事前にメールで投句して、主催者がシャフルして一枚の紙に全員の句をまとめ、そこから選句するやり方でした。この方法ですと、句会の一週間前には句を読んでいなくてはならず、投句してから句会までの間にいろいろ考えてしまうことになります。ああ、あの言葉よりこっちの言葉のほうがよかったかなとか頭の中での試行錯誤が始まります。でも、それがまたいい経験になるなと今回は感じました。
私は三句投稿させていただきましたが、今回の兼題は「初夢」と「お雑煮」。兼題というのは句会で横行われている縛りで、この言葉を入れて読まないといけないという「お題」のようなものです。
そして、選句の結果、なんと三句のうち二つが選ばれたのでした。選ばれると嬉しいものですね。もっともっとうまくなりたいと思います。句会におよび下さった大学の大先輩であるM氏に感謝です。

私がよんだ句は次の三つ。◯が付いているものが選ばれたものです。
「雑煮腹」は二票入り、そのうち一票は「秀句」でした。嬉しい限りです。

◯めでたさも抱えて笑う雑煮腹

◯一個かな二個かなと思い雑煮食ふ

 初夢を書き留めしと月明かり

2011年01月31日

jazz of two cities---Warne Marsh

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jazz of two cities---Warne Marsh
1956年10月録音
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Jazzを聞く楽しみは、Jazzについて語り合うことにつきると思います。世に名盤と言われるものをひと通り聞いていると、その話題だけで見知らぬ人とも何時間でもJazz談義ができるのが、Jazzを聞く楽しみではないでしょうか。

このCDは、実質的なウォーン・マーシュの初リーダー作品。ウォーン・マーシュといえばリー・コニッツとの双頭コンボで吹き込んだ「Lee Konitz With Warne Marsh」が有名ですね。
また、同じくコニッツといっしょにビル・エバンスと共演した「CROSSCURRENTS」もよく知られた演奏です。
ただ、それ以外では、というと実に地味な立ち位置で、ジャズフアン多しといえども限られた人が注目するテナーサックス奏者になってしまいます。
でも、本国アメリカでの評価はかなりのもので残された録音の数は数え切れないほど。ですから、わたしのようにウォーン・マーシュのCDを集めている人にとっては、アイテムはいっぱいあるのに入手困難なものばかり、ということになってしまいます。
当然、ここでご紹介する初リーダアルバムもいままでは入手不可能だったもの。それが、なんと税込999円という破格のディスカウントで店頭に並んでいるのを見て、ちょっと感激してしまったのでした。
というわけで、レコードの内容ですがTed Brownとのダブルテナーの快演。レニー・トリスターノ門下生だけあって、いわゆる東海岸のハードバップの同時期のレコードと比べると実に新鮮な演奏が詰まっています。
とはいえ、ウォーン・マーシュについて語り合える人は数少なく、たぶん私の周りにもいるようないないような。とすると、冒頭で書いたJazzを聞く楽しみがこのCDにはないのではないか、という人もいるかも知れませんが、それはまた別の話で、良いモノは良いわけで、いつかその良さについて語り合える人を、こういう渋いCDを聴きながら待っていたりするのです。

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