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2010年08月 アーカイブ

2010年08月01日

M-1

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M-1にお住いになっている方のご好意で見学させていただくことができました。
「M-1」と言っても漫才グランプリではありません。
「セキスイハイムM-1」という1970年に発表されたユニット式住宅です。
開発に関わったのが建築家の大野勝彦氏。
「無目的な箱」と呼ばれた2.4mX4.8mの平面モジュールで高さが2.7mという鉄骨のラーメンフレームをひとつの単位として、その組み合わせで住宅をつくるシステムなのですが、デビューとなった1970年代当時としても画期的なシステムでした。
単位モジュールの組み合わせ方など、M-1が紹介されている書籍の情報ではよくわからなかったことが、実際に見学させていただくとよくわかりました。
面白いのは、ひとつのユニットが仕上げまで工場で完全に完成されていて、それを現場でつなぎ合わせる方式が徹底されていたこと。工事中、というか組み立てている時の写真も残されていて、それも見せていただきましたが、とても新鮮でした。
工業化住宅が進もうとした一つの方向がはっきりと明確に実践されていたのだなと思います。
M-1のデビューの後「工業化住宅」は「商品化住宅」に変貌してゆき、M-1は「商品化住宅」になりきれずに広く普及することはなかったのですが、これからの住宅を考えるときに、M-1が示した一つの方向性は再評価される必要があるのではないかと思っています。

M-1 アーカイブス

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2010年08月03日

crambon woodworks

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これは、いったいなんでしょうか?

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2010年08月06日

season's greetings 2010

残暑お見舞い申し上げます。
アトリエフルカワ一級建築士事務所
古川泰司

撮影地:神引展望台@式根島

2010年08月07日

式根島---海水浴編


石白川 10/08/04 11:30

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2010年08月10日

0676_House---階段製作中

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「0676_House」大工さんの造作工事も佳境。
昨日は階段を製作中でした。
夜半から降った雨がやんでお日様が顔を出せばあっという間に湿度過剰。
汗だくの作業です。ご苦労様です。

2010年08月11日

式根島---温泉編

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式根島には無料で入れる温泉が三つもあります。
最初に行ったのは石白川海水浴場から歩いてゆける
「松が下雅湯」。島に上陸した日です。
ここには足湯もあります。

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2010年08月12日

式根島---唐人ヅシロ

式根島の最終日は夕方の高速船の出航まで島内を散策しました。
遊歩道を歩き、西端にある「唐人ヅシロ」へ。
荒涼とした白い岩の露出した場所です。
そこから海がみえました。

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2010年08月13日

夏季休業のお知らせ

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アトリエフルカワでは
8月13日から16日まで
夏季休業とさせていただきます。

なお、携帯電話への連絡、メールでのチェックは夏季休業中も出来ますので、休業期間中に御用のある方はそちらをご利用ください。

写真は式根島上陸直前の「さるびあ丸」から撮影した伊豆諸島、利島。

2010年08月16日

杉野さんの小さな家

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小さな家。計画」というプロジェクトがあり、最近本も出版されましたが、そのプロジェクトのひとつである伊礼さんのモデルハウスが完成したというので、松本に帰省している時に拝見させていただきました。この小さな家は松本の杉野建築店さんのモデルハウスになります。

写真を何枚か撮ったのですが、レンズの歪みがきつくて、せっかくの端正なプロポーションが台なしだなと思い、トリミングしてみました。

2階リビングの角が大きな開口になっていて、外から見ると、その部分が抜けて向こうに青空が見えました。それにより、かたくなりがちな総二階のボリュームに一瞬の柔らかさがこぼれます。

60坪の敷地に建築面積7.5坪、床面積で15坪の小さな家。
そのスケール感が発信してくれるメッセージには奥深いものがあると感じました。

2010年08月18日

「借りぐらしのアリエッティ」

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ディーティールに見入ってしまいストーリーが飛んでいってしまいました。
とはいっても、ストーリーは至ってシンプルですから、なんの問題もないわけで、映画館のスクリーンに相対してそこに描かれたディティールの虜になってみるというのが、この映画との付き合い方なのではないかなと思ったりします。

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2010年08月20日

GRD lll

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2010年08月21日

MAGNUM

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本屋さんの書棚で見つけて衝動買い。

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2010年08月23日

pomera DM20

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テキスト入力専用機です。

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2010年08月25日

釘ん句会

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「釘ん句会」という、家づくりの会の有志でやっている句会に参加してきました。
この句会は春夏秋冬四季に合わせて開催されていて今回で4回目。
私は初回から参加したいと強く希望していたのですが予定が合わず、四回目にして初参加となりました。
会の名前は第一回目の兼題であった「釘」からとったもの。
この題字は参加者のひとり山本ミヤ子さんのお知り合いに書いていただいたのだとか。
なかなかいい感じです。

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2010年08月26日

「エビスくん」---重松清

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「エビスくん」
著:重松清 新潮文庫
amazon(新潮文庫「ナイフ」)

重松清さんの本を初めて読みました。
短編集「ナイフ」です。表題にもなった「ナイフ」は賞ももらったようで有名らしいのですが、私としては「エビスくん」が一番、というのが正直な感想です。

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2010年08月27日

0676_House---工事進行中

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昨日は「0676_House」の現場へ。
お庭に咲いたサルスベリの赤い花。
あまりの暑さで養生シートの一部を開けていたので建物の形がみえました。
われながら、なかなかいい感じです。

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2010年08月30日

Jhumpa Lahiri

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Jhumpa Lahiri、ジュンパ・ラヒリ。
NY在住、ロンドン生まれ。両親はインド人。

彼女の名前を何処で知ったのかは、今は記憶も定かでありません。
デビュー作である「停電の夜に」を何気なく読んで、軽い痺れと共にやってきたショックのうちに、私の中では彼女の名前は記憶されることになりました。

女性であることが、その研ぎ澄まされた鋭利な表現に結び付けられがちですが、どうもそこには大きなトラップが待ち構えているような気がします。

しかしながら、彼女の小説は彼女(!)でなければ書けなかったであろう世界であり、そのまなざしは決して男性のものではないことは確かだと感じます。

これは正確にいう必要がありますが、彼女の言葉に感じるのは「非男性」ではありません。男性でも女性でもないところ。そのような視点で淡々と即物的に語られる世界。男性の味方でも、女性の味方でもない言葉。ややもすると冷たすぎるとさえ感じる彼女の言葉の魅力とは「誰の味方でもない」という、そこに尽きるのかもしれません。

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2010年08月31日

下山先生の講義 第五回 近世-2

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9月29日、日曜日
東京芸術大学にて下山眞司先生の講義の第五回目が行われました。
今回は近世の二回目で、前回の城郭と書院に引き続き庶民の住宅についてのお話となりました。

多くの事例の紹介を通じて、どのような考えで作られていたのだろうかという大きな問に自ら答え、聞いているものにも考えさせる講義は、いつもながら刺激的です。
そして、それらの住宅が長期にわたり住み続けられた原因を、次の四つにまとめられていました。

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