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2007年02月 アーカイブ

2007年02月01日

「第四の手」---ジョン・アービング

「第四の手」
著:ジョン・アービング 訳:小川 高義
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ライオンに食いちぎられた左手。
高度な外科手術で移植された左手。
中間部での日本を舞台としたどたばたと
移植された左手に絡むオカルティックな展開。
物語は展開し、展開し、展開し、湖面に着水する。
「小説は長ければ長い方が良い」という著者にしては短い話だが、短いだけに展開し続けてゆくテンポの面白さと、着水するときのゆったりとしたイメージが余韻として心に深く刻まれる。
ジャンルわけするとすれば、まさに純愛小説ということになるだろう。
確かなる愛の小説。
愛は湖面にゆったりと着水する。

<以下、小説の内容にふれます。>

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2007年02月02日

紅梅@浅草寺


K100D 1/500s f8.0 iso200 10mm

先日、浅草に行った時。
浅草寺の境内の梅の花が咲き始めていた。
超広角ズームで接写してみる。

撮影日:1月27日、浅草寺境内

2007年02月03日

清澄庭園

今日は、森林インストラクター東京会(略して「FIT」)の勉強会に参加、清澄庭園に行ってきました。
半蔵門線の白川清澄下車すぐのところにある「清澄庭園」は、一説によると紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています。明治11年に岩崎弥太郎がこの地で、社員の慰安所、貴賓の招待所としての造園計画をおこし、明治13年に「深川親りく園」として開園。大正13年に東京都に寄贈され、今に至ります。

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2007年02月05日

「恋寄席通い」---橋上寿子

「恋寄席通い」
著:橋上寿子
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どうやら落語ブームで、若い女性が寄席に詰めかけているようで、
SWA(創作話芸協会)の公演などチケットは15分で完売しちゃうらしい。
こういうブームには、40過ぎのおじさんとしては、ちょっと斜に構えてしまうわけです。
そして、この本のタイトルと装丁。
いつもなら、距離を置く、手に取らない、のだけれども
この本の著者である、橋上寿子さん、ミクシィで、私が三遊亭白鳥(高校の同級生でSWAのメンバーでもある)のことを書いたら、足跡を残してくださった。どうやって私の書いたものが、見ず知らずのひとのアンテナにキャッチされたんだか、不思議で仕方がないのだけれども、この方、かなりの落語通とお見受けした。
というわけで、amazonで注文。

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2007年02月06日

しるえっと


K100D 1/25s f3.2 iso800 35mm

計算ずくか、そうではないのか?
ともかく、一着の服のシルエットが看板と良い感じ。

採集地:恵比寿

2007年02月07日

まどがらす


K100D 1/40s f2.8 iso400 35mm

こういうガラス、ありましたよね。

採集地:恵比寿 2006年暮れ

2007年02月08日

hinata_House---上棟式

070208-zyoutou-01.jpg

本日は hinata_Houseの上棟式でした。
今回は、構造材を大多喜の斉藤造林さんから、
そして、大多喜の棟梁 米原さんが
大多喜で墨付け刻みをやって、現地に搬入してくみ上げるという
これもプレカットの一種だと思うのですが、そういう新しい方法で仕事を進めました。
この方法に関しては、別立てで記事にする予定です。
写真は、上棟式を前に夕空を背景に良質な杉材で出来た骨組みが組み上がった様子です。

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2007年02月09日

hinata_Houseのプレカット

昨日上棟しました「森林をいかす家づくりの会」でサポートさせていただいておりますhinata_Houseでは
大多喜町から木材を買い付けるだけではなくて
大多喜町の大工さんに墨付けと刻みまでお願いしました。

これは、プレカットが主流となっている今の時代に
大多喜の木材を、さらに広く流通させるためのひとつの試みです。

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2007年02月12日

鳥取環境大学に行ってきました

一昨日の土曜日、2月10日になりますが
鳥取環境大学に講師としてお呼びいただき
学生のみなさんに「森林をいかす家づくり」というテーマでお話しさせていただきました。

鳥取環境大学の環境デザイン学科では
社会で実際に働いている人の話を3日間にわたり聞いたり見学したりする「産業・企業研究」という集中講義を年に1回行っていて、そのうちの一こまを私が担当させていただいたわけです。

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2007年02月13日

仁風閣の螺旋階段@鳥取

明治40年5月に完成した仁風閣(じんぷうかく)は、時の皇太子殿下の山陰地方の宿舎として建てられました。
設計は片山東熊とされており、当時全国各地の大工の棟梁がつくっていた疑似洋風の建物とは一線を画した意匠となっています。
一千平米の規模の建物ですが、工期はなんと8ヶ月。日本海側の気候での冬場の工事だったことを考えると、その工期の短さに驚きます。さらには、建設費が当時のお金で4万4千円。市役所の予算が5万円の時代ですから、片山東熊に設計を依頼したことなども含め力の入れようが分かります。
同時に、この建物の完成とともに鳥取県に鉄道は開通し電気もやってきました。
そういう意味では鳥取の文明開化の訪れを象徴する建物なんですね。

その内部にて、すばらしい螺旋階段が目にとまりました。

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2007年02月14日

J-POP恋寄席 Vol.2

070213-jpop-cafe.jpg

昨晩は渋谷のJ-POP Cafeにて行われた「J-POP恋寄席 Vol.2」に
90000アクセスの記念品の商談に来てくれていたsome oriさんを無理矢理誘って
行ってきました。
これは、いわば落語会でして企画しておられるのは「恋寄席通い」の橋上寿子さんであります。

今回の出演は、
三遊亭遊雀師匠、
吉祥亭満月さんこと岡田斗司夫さん、
そして柳家こゑん師匠でありました。
ちなみに、Vol.1は昨年の8月で三遊亭白鳥師匠が出演していたようです。

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2007年02月15日

現役の木馬道(きんまみち)@鳥取


K100D 1/15s f6.3 iso400 10mm

鳥取で出会った現役の木馬道(きんまみち)です。
木馬道とは、山奥から材木を道路際まで運ぶための仮設の道。
木馬(きんま)と呼ばれるソリのような荷台に材木の載せてこの上を滑らせて運びます。
それにしても、この木馬道、まだ新しいですね。

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2007年02月16日

武家屋敷「岡崎邸」@鳥取

鳥取は32万石という城下町。140年ほど前には城下に約4420世帯あったそうで、もちろん武家屋敷も多かったわけです。しかし、昭和18年の鳥取地震と昭和27年の大火でほとんど失われ、今ではこの「岡崎邸」と「福田邸」が残るだけなのだそうです。
この「岡崎邸」も、最近まで実際に住まわれており、大幅な増改築がされていますが、内部には鳥取の武家屋敷を伝える興味深いことがたくさん残されていました。

鳥取環境大学の教授であり「NPO市民文化財ネットワーク鳥取」の理事でもある、渡辺一正先生にご案内いただきましたので、いくつかの興味深いところをご紹介させていただきます。

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2007年02月17日

オイロダインと300B

昨日の午後、河さんから電話をいただきました。
河さんがブログで書かれている「オイロダインのマルチアンプ化」を聞かせてもらえるというのです。
私も、音楽好きではありますがオーディオのことは全くの素人で、特に真空管アンプなどというものには触れたこともない世代でありますから、いつか機会があったら、オーディオに詳しい人に、そうしたオーディオの深くて深くて深い世界を体験させていただきたいなんて考えていたものだから、渡りに船とばかりに、いそいそと、本日、河さんのお宅におじゃましてきたのでした。

最初の写真は、見る人が見ればのけぞるような写真なんだと思います。
ちなみに「オイロダイン」とか「300B」とか、ちんぷんかんぷんな言葉が出てきますが、私もちんぷんかんぷんなんですね。

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2007年02月19日

地震と城下町@鳥取

鳥取城(通称「久松城」)は、戦国時代中期(1545年)に出来た自然の地形を生かした出城であり、眼下には鳥取の城下町が広がっています。その城下に現存する武家屋敷が、先日の「岡崎邸」であります。また、先に紹介した「仁風閣」は鳥取城の丸の内にあります。

冒頭の写真は、鳥取城下の古地図です。「NPO市民文化財ネットワーク鳥取」のHPよりお借りしてきました。
地図が傾いているのはオリエンテーションを合わせているためですが、中央の上が鳥取城です。そのすぐ外に最初のお堀があって、そこからは武家屋敷のエリアが次のお堀まで続いています。さらにその外と蛇行する自然の河を利用したお堀までの間が町人街になっています。一般的なお城の形式ですね。

この鳥取の城下は大きな災害に何度か襲われているのですが、その中でも昭和18年(1943年)の鳥取震災はマグネチュード7.3、死者1025名という、壮絶なものでした。
民家家屋はほとんど倒壊したということです。そのなかでも特に武家屋敷の被害に比べて町民の長屋の被害が大きかったそうです。

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2007年02月20日

不動院岩屋堂@鳥取


K100D 1/50s f8.0 iso400 20mm

鳥取といえば「投入堂(なげいれどう)」が有名ですが、東部の山中にはこの「不動院岩屋堂」がありました。

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2007年02月21日

平家の落武者と石積み@鳥取


K100D 1/40s f7.1 iso200 14mm

昨日ご紹介した岩屋堂から300メートルほど離れたところに
平家の落ち武者の墓だといわれているところがあります。

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2007年02月22日

太田酒造「弁天娘」@鳥取ー若桜

鳥取の夜の「かにすき」のお供に指名されたのは、
鳥取は若桜町のお酒「弁天娘」をぬる燗で、だったのですが、
そのぬる燗が忘れられず、若桜町の太田酒造さんまで足を運びました。

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2007年02月23日

中村彝のアトリエ@下落合

070223-nakamura-tsune-01.jpg

中村彝(つね)は大正期の洋画家であり、国立近代美術館蔵の1920年作「エロシェンコ像」(写真)は重要文化財にも指定されています。
中村彝(Wikipedia)

その中村彝の自宅兼アトリエが下落合に現存しています。
建物の老朽化は進み、すでに保存か解体かが迫られており
このほど「中村彝アトリエ保存会」が設立されることとなったとのお知らせを頂きました。

下落合界隈の文化を詳細な記事にされているChinchiko Papaさんのブログ「Chinchiko Papalog」を読めばその大切さがよく分かります。

Chinchiko Papaさんの書かれた中村彝の記事

○三春堂の安藤三春さんが「「中村彜アトリエ保存会」設立準備会」のお知らせを出しておられます。
保存に賛同していただける方は、そちらを参照くださると幸いです。
→「「中村彜アトリエ保存会」設立のためのお願い」(三春のときどき通信)

○「中村 彝(つね) アトリエ
新建工舎の小薗江さんがブログに茨城に新築復元されたアトリエをご紹介くださいました。

2007年02月25日

hinata_House---屋根通気(なつをむねとすべし)

hinata_Houseの工事は順調に進んでいます。
てきぱきとした工務店さんの仕事ぶりは、見ていてすがすがしいですね。

さて、この写真はhinata_Houseの屋根の下地工事が完了した様子です。
(2007年2月22日 撮影)
野地板に防水シート、そしてその上に「屋根通気」をとるための下地材が取り付けられています。

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2007年02月26日

ひなかざり

今年もひな飾り。
「あかりをつけましょ、ぼんぼりに」

2007年02月27日

サンルーム@仁風閣

先日、螺旋階段をご紹介した鳥取の仁風閣ですが
2階に上がるとこんな素敵なサンルームがあります。
実にすがすがしい。
必要以上の飾りがないのが良いですね。

2007年02月28日

まーまれーど

昨日、打ち合わせにうかがったところで
マーマレードを頂いてきました。
ボランティアの方々が、大鍋で夏みかんの皮を煮ています。
中身のフサも煮込んで天然ペクチンをつくっていました。
材料は、夏みかんと砂糖だけ。
とても、おいしそうですね。こういう頂き物はほんとうに嬉しいです。

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