オースターの「空腹の技法」のなかにおさめられている
インタビューで、
オースターが興味深いことを言っているので、引用してみよう。
私の作品に一番影響を与えているのは、おとぎ話、つまり物語を声に出して語りつたえる伝統だと思う。グリム兄弟、千夜一夜物語、子供に読んで聞かせる類いの物語だ。いわば語りの骨子だけで出来ていて、細部はろくにないのに、膨大な情報がわずかな時間にわずかな言葉で伝達される。おとぎ話が証明しているのはおそらく、読み手にーーあるいは聴き手にーー物語を語っているのは読み手や聴き手自身だということだろう。テクストは想像力のスプリングボードにすぎない。「昔むかし、ある女の子が、大きな森のはじっこでお母さんとくらしていました。」少女の顔立ちも、家の色もわからないし、お母さんは背が高いか低いか、太っているかやせているかもわからない。わからないことだらけだ。だが、そうしたことを我々の頭は空白のままにしておかない。自分で細かい点を埋め、みずからの記憶や体験に基づいてイメージを創る。だからこそ、この手の物語は、我々のなかでこれほど深く反響する。聴き手が物語に積極的に参加するんだ。
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Of Blue---Syncopation
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「つね」こと阿部恒憲をリーダーとするコーラスグループSyncopation。
バークリー音楽院で教鞭をとるマンハッタートランスファーのシェリルが
在学生のオーデション選考で結成したボーカルアンサンブルを元に活動を開始。
これは、彼らの日本でのデビュー盤。
マイルスの「Seven Steps to Heaven」の記事にコメントを下さった
ジョージさんのブログ「Kamesan Daily」を訪問したら
ちょうどその日のエントリーが
「みんなとSyncopation企画#5:Music Freedom」。
読ませてもらってすぐに感じました。この企画はとても面白い企画だってね。
それよりもなによりも、
サンプルで試聴した「Tme After Time」を聴いて、このグループ、良いなあと思ったわけです。
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Sonny Rollins Vol.2 (Blue Note)
1957年4月14日録音
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スタジオライブで、のりのりな、ブルーノートのジャムセッション。
これぞ「ジャズ」っていうところが、ここにはぎゅうぎゅう詰め込まれている。
50年代の息吹。
ソニー・ロリンズだったら、この一枚。
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at Basin Street----Clifford Brown& Max Roach
1956年1月4日、2月16,17日 録音
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Jazzのトランペットで誰が好きかと聴かれれば
クリフォード・ブラウンと答えるに違いない。
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大安吉日。
横浜元町 sakura_Houseの地鎮祭が執り行われた。
神主さんもいそがしく
予定を取り付けたのは、夕方の5時という地鎮祭となった。
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僕のネジバナのエントリーにコメントしてくださった
tama-tyannさんのお庭のネジバナが咲いたということで
写真を送ってくださいました。
ネジバナを育てておられるって、すごいですよね。
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マイケル・グレイブス。
学生時代には人気があったなあ。
採集地:横浜
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sakura_Houseの敷地の地耐力がでなかった対策としてコマ基礎による地盤改良を行いました。
昨日はコマを敷き並べ、今日は突き固めの作業です。
施工の様子を見てきました。
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コマ基礎の突き固めの前日の写真を
河合建築さんから送っていただいたので紹介します。
搬入されたコマを、敷地に荷下ろししているところです。
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「ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄」
著:中山康樹 出版:河出書房新社
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今年はビル・エヴァンス没後25年ということで
ビル・エヴァンスの本がまた出ていた。
書いているのは、マイルス本をやたら連発している中山康樹。
マイルス本同様のあの口調で書いているに違いないと、最初は敬遠していたが
実は違った。
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